後藤幸浩 水島結子 / 琵琶デュオ

biwaduo〇異流派異性異彩ユニット琵琶デュオの活動も、結成から早3年。やっとファースト・アルバムのリリースにこぎつけました。
〇収録曲は…説経節の題材で語り物の大作「信徳丸(六寸釘打ちの場・開眼の場)」、万葉集の中の柿本人麿の歌をポップに解釈した「月の舟」、明治時代の詩人・北村透谷の詩を歌と朗読調で奥深く聞かせる「平家蟹」の他、後藤幸浩のソロ・レパートリーだった「五木の子守唄」「うたえやうたえ」もデュオによって新たに生まれ変わっています。
〇薩摩琵琶の伝統的手法をベースにしつつ、語り、歌、琵琶、それぞれにさまざまなアイデアを加えまさに現在を生きる琵琶楽を体現。ロックやジャズ、ワールド・ミュージックに繋がる要素も多々。音楽歴40年、ヴェテランの境地にさしかかった後藤幸浩、凛とした若さ、潔い疾走感に溢れた水島結子、そのコントラストも面白さの一つだと思います。
〇録音はさいたま市岩槻のお寺、芳林寺本堂において僅か半日での一発録り。お寺ならではの響きの中、 琵琶、声の力強さ、繊細さを隅々まで捉えた録音も聞き物です。

▼参考

<琵琶デュオ>
薩摩琵琶正派 後藤幸浩
鶴田流五弦琵琶 水島結子

1. 信徳丸―呪いの六寸釘討ちの場
説経節より 作譜:琵琶デュオ
2. 信徳丸―開眼予告編
朗読:水島結婚子
3. 信徳丸―開眼
説経節より・補作詞・琵琶デュオ
4. うたえやうたえ
関吟集・梁塵秘抄より 作詞:後藤幸浩
5. 五木の子守唄
熊本の子子守唄より 編曲琵琶デュオ
6. 平家蟹~祇園精舎―平家物語より
詩:北村透谷 作詞:後藤幸浩
7. 月の舟
万葉集より・補作詩、作詩:後藤幸浩

<琵琶デュオのご紹介>
中世から続く4弦4柱の薩摩琵琶の後藤幸浩と昭和の改良5弦5柱琵琶を操る琵琶水島結子によるベテラン*若手女子の世にも珍しい琵琶デュオ。琵琶の「ビヨーン」という独特の「さわり」と呼ばれる倍音成分をこよなく愛し、魂削る。古典は勿論、超絶テクニックで激しい弾法に声を乗せ、歌い、語る。日本の他の芸能も取り入れた異色・異端な現代の琵琶法師。 後藤幸浩(ごとうゆきひろ) 熊本県出身。薩摩琵琶演奏家・正伝薩摩琵琶普門院流師範。弦城会主宰。正伝薩摩琵琶(戦国~江戸時代からの伝統を引き継いでいる、オリジナルの薩摩琵琶)最後の名人と言われた故・普門義則(紫城)に師事し、「弦城」の名を得る。語り物の古典からオリジナル曲などの幅広いレパートリー、濃密な弾き語りで独自の世界を築く。2008年NY、LA公演に参加し好評を得る。『田舎人のうた』他6枚のCDを製作。学習院大学・和光大学非常勤講師。読売カルチャーセンター荻窪講師。専修大学三曲同好会等での琵琶演奏指導。 http://www.tanibito.com/goto.htm 水島結子(みずしまゆいこ) 東京都出身。薩摩琵琶鶴田流演奏家。早稲田大学教育学部卒。大学入学時より薩摩琵琶を鶴田錦史の一番弟子である田中之雄に師事。2006年大韓民国ソウル大学国楽科に、学部生では初の日本人交換留学生として留学。チャンゴ等の打楽器を専攻し、帰国後もパンソリ、韓国南道民謡等を学び、改めて日本の語り芸である琵琶楽に情熱を傾ける。平家琵琶と薩摩琵琶の理解・研究に努める「辨天琵琶会」主宰。専修大学三曲同好会での琵琶演奏指導。 >http://www.biwa-mizushimayuiko.com

(以上、メーカーインフォより)

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