詩人、歌手、画家、俳優、酒豪、ギャンブラー……。
いくつもの「顔」を持つ、異形にして孤高のシンガー・ソングライター=友川カズキが
通算33 枚目となるアルバムをリリース!!
1970 年代初頭から活動を続ける現役にして伝説のシンガー・ソングライター、友川カズキ。
2016 年晩夏、通算33 枚目となるニューアルバム『光るクレヨン』のレコーディングがレッド ブル・スタジオ東京にて行われた。
今作の共演者には、友川自ら「鬼才」と言ってはばからない頭脳警察の石塚俊明(drums)、 ロケットマツ(piano 他)らパスカルズのメンバーたち、静岡のアルトサックス奏者・望月治孝 を迎え、時に激しいインプロの応酬を見せる苛烈にして深遠なる音世界を構築している。そし て今回、友川のレコーディングには初参加となった山崎春美(ex. ガセネタ、TACO)。アルバム ラストを飾る楽曲「三鬼の喉笛」で見せた、その天衣無縫、怒涛のポエトリーリーディングに も要注目だ。
「のたくる根っこに水っ気はある」ますます鋭利に、ますますディープに、聴く者の鼓膜 に突き刺さる友川カズキの声と言葉。齢66 のベテラン・シンガーの「飛ぶための空」は、高く 遠く、拡がってゆく。
「魂が震えて唸る。優しさが反転して叫ぶ。怒りが突き抜けて透明になる。とにかく聴いてほ しい。ホンモノだから。」 森達也(映画監督・作家)
■ 収録曲(全11 曲)
1. 光るクレヨン
2. 飛ぶための空
3. 愉楽
4. 死んだ男に
5. ユメの番人
6. 「楕円の柩」アラカルト
7. 革命の朝
8. つつじ
9. 透谷をきく
10. 思惑の奴隷
11. 三鬼の喉笛
■ 参加ミュージシャン
友川カズキ (vocal, guitar)
石塚 俊明 (頭脳警察/drums, percussion)
金井 太郎 (パスカルズ/guitar)
坂本 弘道 (パスカルズ/cello, electronics)
永畑 雅人 (パスカルズ/piano, accordion, mandolin)
松井 亜由美 (パスカルズ/violin)
望月 治孝(alto saxophone)
山崎 春美 (ガセネタ、TACO/voice)
■ 友川カズキ(KAZUKI TOMOKAWA) プロフィール
詩人・歌手・画家・競輪愛好家・エッセイスト・俳優・酒豪。
真に自立して生きることが忘れられがちな現代にあって、無頼詩人のロマンを奇蹟的に体現するアーティスト。 1950年2月16日、秋田県山本郡八竜村(現・三種町)生まれ。本名・及位典司(のぞき・てんじ)。 75年、ファーストアルバム『やっと一枚目』をリリース、念願のアルバムデビューを果たす。 79年には、頭脳警察の石塚俊明らによるピップエレキバンドをバックに『犬~秋田コンサート・ライブ~」を発表。 本作は日本ロック史に残る名ライブ盤として語り継がれ、86 年まではメジャーで、以後インディーで計30作を超える作品を発表。 代表曲に「生きてるって言ってみろ」「死にぞこないの唄」「トドを殺すな」、ちあきなおみに提供した「夜へ急ぐ人」などがある。 2004年には三池崇史監督のカルト映画『IZO』に出演。主人公の内面を象徴する歌手役として、劇中で5曲を歌う。また、05 年には若松孝二監督の『17 歳の風景』の音楽を担当するな ど映画音楽の分野にも活動の幅を広げている。 2000年代からは海外でもその評判が高まり、現在までにスコットランド、ベルギー、スイス、フランス、ドイツ、ウクライナ、北京、台湾、韓国などの各地で海外公演を行う。 09年には、フランス人映像作家ヴィンセント・ムーンによる友川カズキのドキュメンタリー映画「花々の過失」が製作され、同年この映画はコペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭 の「音と映像部門」で最優秀賞を受賞し、友川の名がヨーロッパのアート界で知られることになる。同映画は2010年、日本でも劇場公開された。 2014年にモデストラウンチからアルバム『復讐バーボン』をリリース。そして2015年、40余年にわたるキャリアを総括した自伝的エッセイ『友川カズキ独白録』を白水社より刊行し 話題を呼んだ。2016年にTV ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS 系)に喫茶店のマスター役で出演。 彼の作品は特に芸術家や文化人、マニアの間で人気が高いが、そのことは一般の人々には受け入れ難いということを意味していない。 それは表現者としての潔癖な生き方が現象として現れた皮肉な結果なのであり、その作品が歳を重ねるごとに美しく透明に洗練されていくさまは、 今後ますます多くの人々に自分が自分であり続けるための勇気を与えていくにちがいない。
(メーカーインフォより)