アタウアルパ・ユパンキ / 1962~1965

 ★ATAHUALPA YUPANQUI/ 1962 – 1965

年輪を重ねて50代半ばの巨人の、深化した至芸に心が和む。 初来日中の作品や日本の印象を語る「千本松原」もききもの!
アルゼンチンが生んだフォルクローレの最高峰音楽家アタウアルパ・ユパンキ(1908ー92)の全盛期の素晴らしさを知る術として、音楽ジャーナリストの竹村淳氏が主宰する“テイクオフ”から『1936~1950』(TKF-2915)、『1953~1960』(TKF-2933)の2つの編集盤がすでに発売されていますが、この度そのテイクオフとオフィス・サンビーニャによる共同レーベル“TAKE OFF & SAMBINHA”から、それらの続編となる『1962~1965』がユパンキの命日(5月23日)にあわせてリリースされることになりました。
アルゼンチンで生まれたユパンキは幼少のころに民謡の宝庫でもある国の最北部に移り、そこで音楽の土台を築きあげます。20歳ぐらいになるとそんな伝統音楽を吸収した作曲も開始し、1936年、28歳で初めての録音を経験。それから50年代になると渡欧を経験しそこで名声を確立すると、アルゼンチンとヨーロッパを行き来して録音をたくさん残し、ついには世界中の音楽ファンから親しまれるようになりました。
そんなユパンキは1960年5月を最後にしばらく録音から遠ざかっていましたが、2年後の62年6月に録音を再開。本作はその時の2曲からスタートし、そして64年1月から2月の記念すべき初来日をはさみ、65年までに残した味わい深い演唱を収録しています。
年輪を重ねて深みを増したこの時代のユパンキの至芸は、なにものにも代えがたい素晴らしさがあります。本作には浜松の宿で故国の一本の木によせて作った「郷愁の老木」、さらに帰国後ラジオ出演してダイダラボッチ(巨人)伝説や歌人の若山牧水のことなどを語った貴重な録音「千本松原」などを収録し、日本人にとって興味深い内容となりました。もちろんユパンキの歌や語りには日本語による大意を付けた解説を封入して出荷いたします。
南米フォルクローレの再評価が進むいまだからこそ、改めてユパンキの偉大な功績を本作で是非辿ってみてください。

トラックリスト
1. ラ・トリステシータ
2. 微笑みつつ幼な子は眠る
3. モンティエルに馬なしで
4. ドニャ・ギジェルマに捧げる歌
5. 二人の祖父たち
6. ラ・アラバンサ
7. バルガスのサンバ
8. ラ・ベンゴ・デハール
9. おやすみネグリート
10. 4月7日
11. よそ者のサンバ
12. わが里の千草
13. エル・トゥルンバノ
14. 風のサンバ
15. 南の歌い手
16. サンティアゴのチャカレーラ
17. 年老いた葦毛の愛馬
18. アローモの木
19. エル・トリウンフォ
20. 悲しきミロンガ
21. 煙をたてずに燃える薪
22. ラ・アモローサ
23. 郷愁の老木
24. 千本松原

以上、メーカーインフォより

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