ジプシー・シーサコーンの15年新作です。11年デビュー、これが順調に3作目の新作となります。デビュー作を聴いた時には、確かに歌のうまい子供(?)だ、と思いつつも、なんか、みんなおんなじ曲みたいだなあ、とパス。で、この3作目を聴いてみて、少し大人っぽくなって来たけど、なんか、やっぱり、みんなおんなじような曲がつづくなあ、と、ソー思ったわけですが(ジャケのお顔はだんだん大人っぽくなって浅田真央のようになってきました?…で、お定まりの歯科矯正スマイル〜聞くところによれば、タイでは、わたしは歯並び矯正ができるぐらいにお金持ち、というステイタス・シンボルの一つだとか…、で、巷にはニセモノ歯並び矯正グッズまで出回ってるそー。そーゆーわけで、いろんなところで、矯正スマイルが溢れるタイ・フィメールPOPシーンなのでした。で、話はもどりますが)、その、みんなおんなじ曲みたいだなあ、という件に関しまして、そうか、コレ、実は昔っぽく語りもの風に歌った仏教歌謡色濃いルークトゥン&ラムプルーン・スタイル、つまりレーなのかも、と思い直しました。その歌い口は実に古風で、なんと微妙なコブシまわしを淡々と歌い切ってくれることか、そのおんなじような曲が並ぶ(多少緩急の違いはありますが、バックもずっと似たような感じで、コレまた良し〜近年のダーオ・バンドンやバーンイェンのバックをもうちょっと新しくした感じ?)民謡ミックス風アルバムの最初から最後まで、ずず〜いっと今時なかなか聞くことのできない(と、思われる)浮遊感と微分音と揺れ動く声音使いに満ち満ちた歌を畳み掛けるように楽しませてくれるわけで、コレはひょっとして、夏の夕暮れ時の生ビール・タイム引き伸ばしにビッタリ来るんじゃないかと、そー思ったしだいです。近年流行したグラミー系派手派手モーラムPOPとは一味ちがう田舎の歌の名調子!?オススメできます。