YALLA MIKU

スイスのレーベル、一癖も二癖もある“BONGO JOE” 傘下のポスト・ロック系音楽家4人と、意外と知られていない移民都市(人口の四分の一が外国人だという)ジュネーヴに住まうモロッコ、アルジェリア、エリトリアからの移民音楽家3者による新ユニットのファースト・アルバムがこちら。
基本、スイス人or 欧州生まれの音楽家4人がベーストラックを録音、その上で、北アフリカ系音楽家3者が好きなように歌い演じるかたちを取ったそうで、その単純な音楽作法、というか行き当たりばったりのコンセプトが、功を奏しているアルバムかも知れません?〜巧まずして、文化の違いや違和感といったもの、あるいは、移民音楽家3者のジュネーヴでの異郷生活の葛藤が、生生しく伝わって来るような曲の並びです!?
例えば、一昔前のクラウト・ロック調シンセ・ビートで、嘆き叫ぶようなスフィー・ソングを聞かせる冒頭曲や、軽快8ビートに乗せティグリーニャ語で竪琴クラール弾き語りを歯切れ良く演じるも、中途、モロッコ系祝祭ビートに雪崩込んで行く曲や、高速ダルブッカと奇数拍子ドラムスがクロスするプログレっぽい演奏を背に、アラビア語による独白が、ポエトリーっぽく淡々と語られたり…、モロッコの弦、グンブリ演奏をブルース・バンド仕様で聞かせたりもして、そんな風に、なんとも混沌とした30分と少しの本作、でも、聴き終わってみれば、不思議な爽快感が残るのでした。
う〜ん、何というか、これはこれで異文化混沌ロッケンロール!

1.Premier du Matin 05:59
2.Tapis Volant 04:37
3.Tortije 04:33
4.Hyper Tigre 04:08
5.Asmazate 03:27
6.Être Astre 05:23
7.Suiise 03:45

*全く問題のない中古盤で在庫アリます。¥1700

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