ジャワ・クロンチョンの女王、ワルジナが70年代に試み演じたとされる “チャンプル・サリ” が楽しめるアルバムです。チャンプルという言葉(沖縄ではチャンプルー)が象徴するように、ジャワ・ガムランの器楽編成をクロンチョンにミックスしようというその試みは、クロンチョンの幅を広げるととともに、ジャワの伝統音楽を更新する意味も持ったことでしょう。逆に、クロンチョンというポピュラー・ソングの土着化を意味したかも知れません。ことに本盤は小編成ジャワ・ガムランのインスト曲(ジャワ風ジャイポンガン?)も含まれ、そこでは、クロンチョンの隠し持つ南欧的な旋律と、伝統ジャワの旋律のミックスがあからさまに試されたりもして、なかなかエキゾティック、かつスリリングでもあり、全体、古風な新鮮さ?に満ちたアルバムとなっています。
01. APEWE
02. TUREI-TURI PUTIH
03. JAMONG (NSTRUMENTAL)
04. MOJANG SUMEDANG
05. KELAP-LELIP (INSTRUMENTAL)
06. PILIH PILIH TEBU
07. SANDHAND PANGAM
08. JARANAN (INSTRUMENTAL)
09. PANJERINA
10. WALANG KEKEK (INSTRUMENTAL)