ペルーの首都リマの歴史地区バラコアで1984年から営業するペーニャ(ライブ・ハウス)、ドン・ポルフィリオゆかりのアーティストを集めて録音されたアルバムです。タイトル『バモス・ドンデ・ポルフィリオ』は、「ポルフィリオに行こう」という意味で、このペーニャはクリオーヨ音楽を専門に聞かせ、ほぼ現地の人しか行かないのですが音楽好きには有名な場所です。店名のポルフィリオとは、アフロ・ペルーの名ヴォーカリスト、アベラルド・バスケスやペペ・バスケスのお父上「アフロ音楽の首長」と異名を取ったポルフィリオ・バスケスから取ったもので、アベラルド・バスケスの生前には良く出演していたようです。このアルバムは、バルス、ポルカ、トンデーロ(サパテオの音入り!)といったムシカ・クリオーヤやアフロ・ペルーのフェステーホが前半から中判にかけ演奏され、最後はマリネーラ(リメーニャ)で盛り上がるという、ペーニャのスタイルを再現してくれています。アナログ時代にもドン・ポルフィリオの同様な名企画アルバムがありましたが、本CDはそれとは別内容。とはいえ、そのアルバムに劣らない素晴らしい内容だと思います。録音年等詳細は不明ですが、最近の録音に、2曲昔の他録音をプレスした(内1つが2001年に没したアベラルド・バスケスがヴォーカルを取ったもの/但しこの録音だけ残念ながら少しだけビビリがあります)ではないかと思います。他に名作曲家で、ラ・グラン・レウニオンにも参加していたホセ・ビジャロボスなどが参加。ミュージシャンの有名無名を問わず、今も受け継がれるムシカ・クリオーヤの最高の演奏ばかりです。
毎度無断リンクすみません!http://bunboni.livedoor.blog/2011-12-25