87歳の現役サンビスタ、ジェルマーノ・マチアスのトリビュート・コンピ。ジルベルト・ジルやレイラ・ピニェイロら錚々たる面子が参加![2021年新譜]
1955年以来、サンバ歌手/コンポーザーとしてのキャリアを継続してきている大ベテラン、ジェルマーノ・マチアス。サンパウロ市北部の団地で質素な暮らしを営むというこのジェルマーノですが、1978年には本盤にも親子で参加するジルベルト・ジルと共演盤を制作するなど、サンバ界への貢献とその人柄に誰もが一目を置く存在です。近年でも女性サンバ・シンガーのグラッサ・ブラガを招いてアルバムを制作した、マヌ・ラフェールが発起人となって進行したジェルマーノ・マチアス・トリビュートには、冒頭”Malandro de araque”(1959)、m-8″Porto rico”(1950)、最終曲m-16 “Malandro não vacila”(2014)に参加する御年87歳のジェルマーノ本人から、ファファ・ヂ・ベレン、ジルベルト・ジル、ベン・ジル(b,g)、ゼカ・バレイロ、ネイマール・ヂアス(caipira g)、ファビアナ・コッツァ、マリアナ・ベルナルデス(vo,cavaquinho)、ジェルマーノ最大のヒット曲m-9″Lata de graxa”を歌うマウシャ・アヂネー、ナー・オゼッチ、ルイス・タチ、レイラ・ピニェイロ、ゼリア・ダンカン、ヴェロニカ・フェヒアーニ、トニーニョ・フェハグッチ(acc)、ブラジルでも音楽キャリアをスタートしたスペインはサンタンデール出身のイレネ・アティエンサが歌う異色のラテン・サンバm-8″Porto rico”、と何世代にも渡りサンバに限らない音楽家たちが参加。ジェルマーノ・マチアスの200を超えるレパートリーから、本人の自作にゼー・ケチ作品、発起人マヌ・ラフェールによる提供曲など16をセレクト、現ブエナビスタ・ソシアル・クラブの音楽監督を務める名プロデューサーにして、ギターの名手、スワミ・ジュニオールが本作のアレンジやプロデュースを担っています。結果、ひとりのサンビスタのキャリアを俯瞰しつつサンバの多様性にも触れられる、という記念碑的作品として通もブラジル・ビギナーにも楽しんでいただける一枚となっています。(サプライヤーインフォより)