スミソニアン・フォークウェイズとアガ・ハーン・トラストの共同企画「中央アジアの音楽」シリーズ、第9弾、今作も素晴らしい企画です。中世においては中央アジアとインドもアフガニスタンもペルシャもムガル帝国の領土でした。ムガルの初代皇帝バーブルの時代に聴かれていただろう音を、現代に伝承された楽器と音楽を通じて再現するプロジェクト。中心人物は在米若手アフガン・ルバーブ奏者フマユン・サキ。タジキスタンのドゥタール奏者やアフガニスタンのタブラ奏者、インドからは5月に来日を果たすサントゥールの王子様ラーフル・シャルマが参加。シルクロード音楽の一つの理想型がここに結実しています。