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ベトナム民歌歌手のタイン・レー、2014年の6作目ですね。もう、ジャケットがあまりにもイイし、デジパック・ジャケを開くと、湖に浮かんだ小舟に遊ぶタイン・レーの写真集がついていて、思わずニンマリしてしまいますが、それはともかく、全編スローを軸に、オーケストラをバックに歌うベトナミーズ・バラードに重きを置いたこの作、やはり歌唱力の高さ、ことに高域に伸びるそのオペラと見紛うようなハイトーン・ヴォイスが、これでもか!という感じで歌唱力の高さを伝えるわけですが、いや〜、ギリギリ嫌味にならないところが逆にスゴイ!とでも言えそうなアルバム、と言ったら怒られるでしょうか?
そのギリギリの演出をしているのは、どこかソフトにかかったエコー処理の巧みさ?それとも、少しばかり遠くから聞こえて来る霞のかかったようなミキシングの妙?あるいはヴィブラートをあまり多用しないから?ま、よくわかりませんが、曲によっては、ピアノと流麗なストリングスを中心に置いたオーケストレーションが、下手したらタイタニックテーマみたいになってしまうところも、そーゆー風には全然聞こえませんから、ま、謎ですね。これはやっぱり、アジアン・マジックとでも?で、もちろん、ベトナム歌謡、彼の地の女性歌手ならではの流麗な弦と歌のたおやかな交わりがいつも通り、キッチリ楽しめることは言わずもがな。