タキス・ブルマス、1954年生まれ、17歳の時にロックグループでデビューしたそうですが、その音源は聴いていません(存在するのかどうか?)。1992年のファーストはダラーラス全面参加(それ以前、タキスはダラーラスのバンドでベースを担当していました)、で、こちらは1994年のセカンド・アルバム(で、これっきりアルバムはありません)。この作の後、タキスは作曲家に専念し、ダラーラスはじめ、マノリス・リダキス、カテリーナ・クーカ、エレーニ・ディモウらに曲を提供し続けていますが、個人的にはこの人の歌声、そしてベース&アレンジが大好きなので、既にもう四半世紀以上、サード・アルバムを待っている、ということになります。本作では、自作曲を自らアレンジ、ベースも弾き、すべての曲を歌っています。
この作、ロック世代によるギリシャ〜地中海系バラード・アルバムとして、素晴らしい境地に達していたと思いますが、どうでしょう。どこか、イタリアのカンタトゥーレの作にも通底しているように思いますが、この路線を受け継いだのは、実はダラーラスの幾つかのアルバムだけ、その後に続く者がいないのは、残念であるとともに、歌手として、この作以降、沈黙しているタキス・ブルマス、いったいナゼ?と、何回となく調べてみましたが、解答は得られていません。単に個人的なツボ、というだけのこと?かも知れませんが…。
で、けっこうレアー盤です。
1 Της Φαντασίας Θήλυ 5:09
2 Κοπέλα Των Αιθέρων 3:17
3 Θέλω Και Δεν Το Έχω 4:36
4 Τ’ Αγκάθια 2:57
5 Κορίτσι Του Μπελά 3:40
6 Άσπρα Νυφικά 3:21
7 Φοβάσαι Να Πεις 3:23
8 Μη Λες Τίποτα 3:06
9 Θες Ή Δεν Θέλεις 3:35
10 Βιάστηκα 4:04
11 100 Δευτερόλεπτα 1:36