ストラトス・ディオニシウ(1935-1990)両親はアナトリアからの帰還者、中央マケドニアのニグリタ生まれ、12歳のときテッサロニキへ、ハタチにして幼なじみと結婚。仕立て屋さんやマーケットで働きながら、小遣い稼ぎにとナイトクラブで歌い始めると評判になり、24歳でアテネへ、当時、既にスター的存在だったケイティ・グレイに見いだされ、シングル・デビュー(生涯、150枚を超えるシングル、70年代からは25枚ほどのオリジナル・アルバムをリリース)、70年代前半にはハシシで捕まり3年のブランク、が、出所後には、より大きな人気を得て活躍しました。55歳で若くして亡くなってしまいましたが、一般には、“ギリシャ最高の男性歌手” とされています(じゃ、ダラーラスはどーなるんだ?ということにも…)。
本ライヴ2CDは、合衆国でのライヴ録音ということで、死後16年を経てリリースされたもの。時期は特定できませんが、レパートリーからすると70年代の終り頃?あるいは、80年代の初め頃?の録音かと思われます。音質は決してよくありませんが、(ハシシもやってたことだし)この人は実になんとも20世紀後半のレベーティスだったんだなあ、と、再確認させてくれる音源です。素晴らしい!