SIMPHIWE DANA / BAMAKO

CO. PRODUCED BY SALIF KEITA !
 
1 Usikhonzile 5:05
2 Kumnyama 4:16
3 Uzokhala 4:28
4 Mama Was A Kitchen Girl 4:37
5 Masibambaneni -feat. Salif Keita 5:06
6 Gwegweleza 4:33
7 Bye Bye Naughty Baby 2:33
8 Ndizamile  -feat. Salif Keita 4:17
9 You Keep Calling 4:38
10 Mkhonto 3:54
11 Mr I4:00
12 Zabalaza 4:14
13 Bamako 1:56
 
>★ 新年早々、無断リンクすみません、感謝!
 
*以下、当方がボソボソやってるNHKラジオの小コーナーで本作を紹介させていただいた時の台本原稿です。なんか、使いまわしで、すみませんが、よろしければ読んでやってください。
 
南アフリカはその名の通り、アフリカ南端の国、金やダイヤモンド、ウランなど、豊富な鉱物資源を有し、農業や牧畜業も盛んです。既に撤廃されましたが、人種隔離政策「アパルトヘイト」が存在した国としても知られていました。現在、人口はおよそ5400万、多民族多言語の国なので、公用語としているのは英語。最大の都市はジョハネスバーグとなります。

「南アフリカの人気女性、国境を超えるアフリカ音楽」

今日は南アフリカの人気女性歌手にして、プロデューサー、作詞作曲家でもあるシンピウェ・ダナの2020年の最近作から2曲、ご紹介したと思います。

このシンピウェ・ダナ、アフリカ大陸の最南端、希望峰から東へ登った東ケープ州で1980年に生まれ、太平洋に面した人口4千人ほどの小さな街、ルシキシキでコサ語を話すコサ人として育ちました。
その小さなコサの街で、父親が教会の説教師だったこともあり、幼い頃から教会でゴスペルを歌い音楽に親しんだそうです。
その後、南アフリカ最大の都市、ジョハネスバーグの学校に進みながらも歌い続け、2004年、24歳の時にデビュー・アルバムを発表、ジャズをベースにしながら、様々な南アフリカの音楽性をミックスしたそのアルバムは、翌年、南アの最優秀新人賞ほか、数々の音楽賞を受けることになりました。

そんなスタート切ってから16年後、今日、お聴きいただく5作目のアルバムのタイトルは『バマコ』です。でも、バマコって、西アフリカの国、マリの首都じゃなかったっけ?とお気づきの方もいらっしゃるでしょうね…。
そんなことも含めて聴いて見て下さい。

それでは、1曲目、シンピウェ・ダナの歌う、「マシバムバンネイ」です。

出だし、途中と、男性歌手が歌っていました。
実はこの男性歌手、すっかり、枯れて柔らかい歌声になってしまいましたが、あのマリの大ヴェテラン歌手、サリフ・ケイタでした。
西アフリカのマリのみならず、アフリカを代表する男性歌手として、世界的に活躍した今年74歳になる大物であり、古代マリ帝国の王家の、直系の子孫であることでも有名です。

実はこのシンピウェ・ダナの20年作、タイトル通り、マリの首都バマコで現地の音楽家達と作り上げた作品だそうです。サリフ・ケイタはアルバム中2曲で歌っているだけでなく、共同プロデュースも勤めています。

そのサリフは「アフリカ・オー、アフリカ・エー、ギネア、ガボン、セネガル、ベニン…、なんて美しい国々」と、そんな言葉を繰り返し歌っていました。
一方、シンピウェ・ダナは、その張りのある涼しげなコサ語の歌声で、こんなことを歌っていました。よくわからないなりに、意味を取ってみました。

牛たちが怖がってる。
牛たちが怖がってる。

いつ、水から出たのかしら、
父さん牛がいなくなった。
母さん牛は美しく立っている。

手をつないで、手を結んで、
手をるないで、手を結んで、

アフリカ人はこうして戦う、
あなたは、なんて臆病なの、
牛たちは、どこかに行ってしまったの?

ところで、曲名でもある「マシバムバンネイ」という言葉はコサ語で、「手をつななぐ」という意味だそうです。

それでは、もう1曲、シンピウェ・ダナがひとりで歌います。
「ウゾカラ」

出だしで聞こえたのは西アフリカの楽器、コラの弦の響きでしたね。
そのまま、演奏の方は、いかにもマリ音楽らしいフレーズをギターやベース、打楽器とともに繰り返反復しています。
そして、変わらずコサの言葉で、いかにも南アフリカ風のメロディーとフレイズを、自ら多重録音で作り上げたコーラスとともに繰り返すシンピウェ・ダナでした。


曲名の「ウゾカラ」という言葉は、「あなた泣く」といった意味のようです。

あなたは泣くのよ、
あなたは泣くの、
鼻を折られてしまった、
あなたは泣くって言ったでしょ、
私たちはいっしょに泣く、
私たちはいっしょに泣くの、

あなたのことを何て言ってるの?
動きたくないなら、そこをどいて、
あなたがミルクで顔を洗わないから汚いって言うの?
どうしたらいい?
できることはない?
お願いよ、会ってみましょ、
お互いみんな人間なのに
わたしたちは、みんな人間なのに

がっかりなんてしない、
がっかりなんてしてない、

と、いじめられた娘といっしょに泣く母の歌、と解釈しました。
そんな内容かと思うんですが、ま、間違えていたら、すみません。
何しろ、コサ語の歌を、翻訳にかけて解釈しただけですから、
大間違いをしている可能性はあります。

それはともかく、曲全体としての印象は、マリらしいバックのサウンドとと南アフリカらしいシンピウェ・ダナの歌声が、それぞれに響き合いつつ、何とも不思議な音楽性と聞こえます。互いの音楽的な特徴をキチンと出しながらも、結びついている感じでしょうか?
南アフリカとマリという音楽性の違いを超えて、単純に
 

 

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