お待たせしました!シルビア・ペレス・クルースの2016年作再入荷です。イスラエル人ハングドラマー、ラヴィド・ゴールドシュミッドとのデュオ作や、ハビエル・コリーナ・トリオをバックにフィーリンを歌った『エン・ラ・イマヒナシオーン』やソロ『11 DE NOVEMBRE』、パンクからエクスペリメンタルまで、何でもありのプロデューサーにしてギタリスト、ラウル・フェルナンデス・ミロとの共作『グラナダ』など、それぞれ多彩でありながら、どの作も彼女らしい瑞々しい歌声を楽しませてくれたシルビア・ペレスの新作です!
で、その内容、シルビア自身が主演したエドゥアルド・コルテス監督の映画『セルカ・デ・トゥ・カサ』のために録音されたサントラ・アルバムということで、すべての曲で作曲、アレンジ、プロデュースを手がけ、ヴォーカルやギターのみならず、ピアノ、サックス、ベース、アコーディオン、フルート、あるいはオルゴールも操り、これまでのどの作よりもシルビア・ペレス本人の持ち味全開の内容となっています。
1曲目の淡々としたエレキ弾き語りから染み出るように秘められた情熱を垣間見せてくれる歌声が堪りません。その後も、ヴァイオリン、ハープ、コントラバスなどアコースティック主体の編成で、フォーキーな曲調を中心に、アレイクス・トビアスのリズミカルなパーカッションにのせた躍動的ナンバーも。また男声の歌や子供のコーラスなども効果的に使いつつ、弦楽四重奏と劇中の台詞のみのナンバーなども収録され、最近のシルビア・ペレス・クルースのヴォーカル・パフォーマンスの世界を全編で聞かせてくれています。歌詞もスペイン語、英語、ポルトガル語と多彩。(サプライヤーインフォより)
にしても、なんだか寄る辺ない歌声ですねえ…、夢のようでもあり、追想のようにでもある、淡いノスタルジーに彩られた曲想に響く、瑞々しい叙情…。なんともこの人らしいアルバムだと思います。たぶんこれまでの作でも最も充実しているんじゃないでしょうか。いったいこんな曲が流れる映画はどんな映画なのか?そっちも気になってしまいます。