SIKIRU AYINDE BARRISTAR / TOKYO

実はフジの創始者であり立役者、ビッグ・ボスであるところのシキル・アインデ・バリスター (1948-2010) が、観光用のポスターか何かで日本の富士山の姿を目にし、それ以前のサカラやアパラの流れから生まれた、ラマダン開けを告げるウェレというパーカッション音楽を媒介に生み出した自らの音楽を “FUJI” と名付け、その創始者となった。という話は、たぶん本当でしょう(いや、彼は創始者ではない、ターニングポイントに立っていただけだ。わたしは9歳の時からシキルの元で暮らしていたからよく知っている 、なんて、by K1 発言もあったわけですが…、ま、解釈の問題だと思いますが)。
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でも、来日公演こそなかったものの、シキルは生前、プライヴェートで日本を訪れ、富士山を実際に見物したという、まことしやかに囁かれている噂話が本当なのかどうか、その真偽、今のところ、確かめるすべはありません。
が、本CDのタイトルは “Tokyo” 、練習風景みたいな音源の本作の youtube リンクには、“Dr Sikiru Ayinde Barrister perfroms live in Tokyo, Japan” と堂々と明記されています。でも、たぶん嘘ですね…

ライヴ、というより、無観客の練習風景みたいな演奏で55分、ユルくてもフジ、パーカッシヴな演奏と、ヴァイタルなシキルの歌声が延々と続きます。一説には、こうしたCDは、練習時の録音や、小パーティーでの営業実演録音など、シキルの許しを受け、バンド・メンバー達が小遣い稼ぎとして、CDレーベルに持ち込んだ音源がプレスされたもの、という話を聞いたこともありますが、それも、本当なのかどうか?
何年つきあっても、ナイジェリア音楽シーンは謎に満ちています。

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