SEZEN AKSU / DENIZ YILDIZI

トルコのユーミン、という風評もありますが、どちらかと言うと中島みゆき?ま、どっちでもイイんですが、彼の国でもっとも重要な歌手のひとり、セゼン・アクスが3年ぶりとなる新作をリリースしてくれました(08年作)。通算21枚目となる本作のオリジナル・タイトル“デニズ・ユルドゥズ”とは海の生物ヒトデのことだそう。どういうタイトルなんだか、よくわかりませんねえ。が、とにもかくにもこの新作、アルメニアを代表する音楽家アルト・トゥンクボヤジャンが全面的にアレンジを担当しているところがポイントです!これまでにない奥行きのあるアクースティックな哀愁サウンドを披露~アナトリア民謡からオスマンの軍楽、トルコ古典声楽、さらにはシャンソンやタンゴ風の曲まで、そこはかとないアルメニアン風味を感じさせながらも、実に幅広いアレンジでセゼンの独特な発声による歌声を際立たせています。ここまで、他の追従を許さない境地(というか、今のトルコのトレンドから見事に遊離した境地)、これはやっぱり一つの達成でしょうね…。その歌声が苦手、という方も多いようですが、これだけアクとコクに満ちたトルコPOP、なかなか聴けるものではないと思います。

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