モフー/ムベンバと故郷バマコへ拠点を移し秀作を発表~第2の盛期を迎えていたマリPOPのリーダー的存在、サリフ・ケイタ4年ぶりの新作です。自らアルビノとして生まれついたサリフの、アフリカにおけるアルビノ基金へのチャリティーも兼ねた新作ということですが、話題としては米SSW&プロデューサーのジョー・ヘンリーが2曲で参加、パパ/フォロンという過去作品のリメイク録音を制作していることでしょうか。サリフの歌声が深みのある音響の中ですくっと立つ、いい曲に仕上がりました。前作/前々作と同様、イスラミックな要素をそこはかとなく感じさせるマンディング・スタイルのバックに、やや平明さを増したリズム処理、アコースティックでリラックスした雰囲気、といった要素の中で、これまで以上に構えることなく、スッと入って行けるサリフ世界が広がります。