陽のあたるボサ・ノヴァを紡ぎ続けるホーザ・パッソス、書き下ろし自作曲を収めた新作。キャリア40周年、通算22枚目の作品。
’79年「Recriação」でデヴュー、スカートをはいたジョアン・ジルベルトと呼ばれ、軽やかに弾んだチャーミングな唄声と卓越したギター・ワークで「Amorosa」などの傑作でも脚光を浴びたホーザ・パッソス。ボサ・ノヴァやサンバ、ボレロの弾き語りにジャズ・ミュージシャンとの共演で人気を博す女性ボサノヴィスタです。ジャヴァン曲集やエリゼッチ・カルドーゾ歌曲集など、ルーラ・ガルヴァオン(g)らと解釈を加えたカヴァー・アルバムやライヴ盤のリリースが続いてきていたのですが、サンパウロのヴァネッサ・モレーノが「ホーザは別格!」とジルベルト・ジル歌曲集にボーナス・トラックで”Samba com pressa”を用意してくれたように、若手ミュージシャンでもソングライターとしてのホーザ・パッソスに魅力を感じるひとは多いようです。今作ではこの”Samba com pressa”の共作者でもあるフェルナンド・ヂ・オリヴェイラを始め、ベース奏者として参加するジョルジ・エウデル(カエターノ・ヴェローゾ、シコ・ブアルキ…)とのm-8″Inocente Blues”、詩人サルガド・マラニャオンとのm-4″Aquário”など幾多のコラボレーションによるオール自作曲。プレイヤー陣は前述のルーラ・ガルヴァオン(g)やジョルジ・エウデル(b)に加え、サンパウロのジャズ・シーンのトリオ・コヘンチからファビオ・トーヘス(p)とパウロ・パウレッリ(b)、バンダ・マンチケイラからセルソ・ヂ・アルメイダ(drs)らが参加。m-7″Banquete”ではゼー・ルイス・マツィオッチが甘渋な唄で特別参加。”Bésame poco”からの後半3曲でホーザ自身によって爪弾かれるギターと親密な唄声が変わらぬ良い味を醸し出してくれています。(サプライヤーインフォより)