RITA SAKELLARIOU / KATHE ILIOVASILEMA

Originally released on LP in 1970
 (track 13-18 released in 1972)
 
1970年のデビューLPに加え、1973年のストラトス・キプリオスとのカップリングLPから、リタ・サケラリウの曲だけ抜き取ってボーナスとして収録したCDですね!
リタ・サケラリウ(1934-1999)、ご紹介が遅れましたが、20世紀ギリシャを代表する女性歌手の一人ですね、クレタ島東部のハメジで生まれ、ギリシャ内戦で父を失い、14歳で結婚することを余儀なくされましたが、ほどなく離婚、二人の子を抱え、土木建設現場で働いていたそうですから、推して知るべし、歌の骨格はしっかり出来ています(?)。リタ・サケラリウを発見したのは、戦前から盲目の作曲家、ブズーキ奏者としてレベーティカの世界で活躍、戦後は幾つかのレコード会社でプロデューサー的な役割も果たしていたステリオス・クリシニス(1916-70)でした(〜そういえば、ヴーラ・パッラを口説いてレコーディングさせたのもクリシニスでしたね…)。クリシニスは彼女の最初のシングル盤で曲を提供(1961)、この曲のヒットでその後、リタ・サケラリウはヴァシリス・ツィツァーニスやヤニス・パパイオアーヌらとステージに立ち、ほか映画出演もするなど一躍人気歌手に、20数枚のシングル盤を60年代にリリース、そして1970年、本作ポリドール盤が最初のオリジナルLPアルバムとなりました(本CDは、1970年のデビュー・アルバムに加え、1973年のストラトス・キプリオスとのカップリングLPから、リタ・サケラリウの曲だけ抜き取ってボーナスとして収録した93年発売のCDとなります)。
その後、ギリシャ・ポリドールの看板女性歌手として、1999年に癌で亡くなるまでに25枚あまりのアルバムをリリースすることになります。
私見になりますが、やはり聞きどころは1960年代のシングル録音群、そして本作に始まる70年代前半の吹き込みが素晴らしく、後年、大スターになってからは、ちょっとPOPに傾いたかも知れません。ちなみに晩年はこんな感じのご容姿、本作に聞けるような、自然な、民謡的な野趣みたいなものは薄くなっていたかも知れませんが、癌をおしてツアーに出るなど、最後まで、歌い手としての意地を見せてくれました。
 
 
1 Κάθε Ηλιοβασίλεμα
2 Κάνε Ότι Σου Αρέσει
3 Κράτα Την Θέση Σου Ψηλά
4 Τελευταία Ώρα
5 Ώρα Καλή Σου Κι’ Ας Πονώ
6 Όλοι Οι Άνδρες Λεν Τα Ίδια
7 Να Πεθάνης Να Γλυτώσω
8 Ο Παραμυθατζής
9 Ας Εύρισκα Έναν Άνθρωπο
10 Δύο Καρδιές
11 Παράνομή Μου Αγάπη
12 Η Ζημιά
▽Bonus Tracks
13 Ξύπνια Ντερμπεντέρισσα
14 Άνοιγε Φίλε Άνοιγε
15 Όποιος Έχει Μάτια Βλέπει
16 Δεν Θέλω Πια Να Μ’ Αγαπά
17 Παίξε Γιώργο Το Μπουζούκι
18 Πες Μου Τι Θεό Λατρεύεις


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