弱冠20歳にして発表したデビュー作で衝撃を与えたポルトガル・ギタリストが、その3年後〜2010年に発表したセカンド・アルバム。リカルド・パレイラは10代前半にしてファド歌手の伴奏を務め、コンテストでも上位に入賞していた早熟の天才。そのデビュー作ではファドの名曲を情感豊かに聴かせてくれたが、本作では演奏だけでなく、自らプロデュースも行ない数曲を作曲。しかもそのスタイルはファドだけではなく、ポルトガル各地のフォークロアの要素も取り入れています。その上、複数ゲスト・ヴォーカルも迎え、ヴァラエティに富んだポップなアレンジが光る出来となりました。これだけ風通しの良いポルトガルの伝統系のアルバムはそうありません!