このCD、ちょっと酷い観光客向けのジャケットですが、もっと知られてしかるべき歌い手だと思います。ヴェテラン黒人系女性歌手のロサ・パルマ・グティエレス、愛称 “フェティチェ” によるムシカ・クリオージャ〜ペルーヴィアン・ボレーロ集。2005年に惜しくも亡くなってしまいましたが、チャブーカ・グランダの曲を多く歌い親しまれた人気歌手でした。60年代はブエノスで歌いましたが、ペルー、アルゼンチンのみならず、メキシコでも親しまれました(こちらもギター・トリオ伴奏なんか、たぶんメキシコ録音)。ちょっとオルガ・ギジョに似た声質? その哀愁味ある歌い口が、切々としていながらも情緒過多にならないところはクリオージャ系歌手ならではです。ボレーロを歌ってもイイ味を出します。
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▽ジャケも酷いけど、もっと惨いこのヴィジュアルセンス、せっかくの歌が台なし?