レイル・バンドは1970~80年代のマリを代表するグループ、メンバーにはあのサリフ・ケイタやモリ・カンテ、カンテ・マンフィーラら、後の西アフリカ 音楽を代表するミュージシャン・歌手たちが在籍したことでも知られ、マリのポピュラー音楽はここからはじまったと言っても過言ではありません。そんなマリ POPのパイオニア的老舗バンドの黄金期復刻第2集が、UKスターンズからリリースされました。70年代後半の録音を中心に1970~83年の音源を、前 回と同様、イブラヒム・シラが選曲しています。サリフ・ケイタが5曲、モリ・カンテが4曲、そしてマガン・ジェネッシー、ジェリマディ・シソッコ、セ クー・カンテらが歌った全18曲の長尺曲収録、レアーですね。ところで、去年リリースされた第1集は、その選曲のあり方において、あまり評判が良くなかっ たわけですが、でも、内容としてそんなに悪かったかどうかというと、そーでもないわけで、ただ、せっかく3セットの2CDがリリースされる予定ということ ならば、やっぱり、クロノロジカルな選曲が望ましかったような気もします。