RAHEL GETU / ETEMETE


エチオピア盤CDの売れ筋というのは、ま、もって半年、早いと3週間ぐらいで品切れとなってしまったりするので、この盤も、早々に売り切れとなるに違いないと(再プレス無しというのが慣例)、バックオーダーしたのでした。その際、ほんとに大変なことになってるよね、無理しないでイイから、内戦状態が収まってからでいいから、と、とりあえず予約確保したつもりが…、全然OK、今んところ、アディスはヘーキだから、ということで再々々度、送ってもらったのでした。あ〜そ〜なんですか、と、理解不能の再入荷!?ですよ。

「う〜ん、またまた福音派ゴスペルなのか?と思いきや、アムハラリックPOP新人女性歌手〜聴かせます!酔わせます!のエチオな演歌マルかじり美人、ラヘル・ゲトゥの登場です!詳しくは後刻〜」
…なんて、自分の思入れに沿って、ご紹介してしまいましたが、まったくダメダメですな、
女性の地位向上を願う社会運動家でもあり、そして歌手だそうです。
>こちらで早くも紹介されています(無断リンク陳謝&感謝)!

が、ま、演歌歌手であっても社会運動家であっても、歌う言葉をわからずに聴いて、この人の歌い手としての実力には惚れ惚れしました。なんて、素晴らしいアムハラの歌でしょうね!金管群含む生音中心のゴージャスな伴奏において、擦弦&竪琴使いの民謡調からレゲエまで、緩急変化ある曲想ごとの多彩で新鮮なアレンジ、バックに聞けるヴァラティに富んだアイデアの中、メリスマとヴィブラートを重ねスーッと伸びて行くその爽やかな歌声、理屈抜きで魅せられました。今年ナンバー1のエチオPOPアルバムであることは歴然ですね、というわけで、早々の再入荷とあいなりました!

それにしても、>エチオピア内戦、いったいどうなるんでしょうね…?首都アディスにほど近く侵攻するティグレ人民解放戦線と、迎え撃つ政府軍の戦闘は、もはや避けられないものと映りますが、そんなピリピリした情勢の中でリリースされた期待の女性歌手、このラヘル・ゲトゥの立ち位置や、現体制側の思惑?その歌詞の内容といったものを、深沢センセーが>こちらで分析されています(無断リンク陳謝&感謝)!その辺、お読みいただければ、 “エチオな演歌マルかじり美人” とか言って、初回入荷分を売り切った当方の小商売人根性は、ますます浮き彫りになるわけですが、まあ、いつものことです、お許しいただけましたら幸いです。

でも、それにしても日曜(21日朝方)、エチオピアの取引先にバックオーダー、それからたった5日足らずの木曜(25日夕刻)に再入荷してしまった本CD!(風雲急を告げるエチオピア情勢のこと、流石に今度は入荷しないかもなあ…と思いつつ、ままよとバックオーダーしてしまったことを後悔した当方としては)、取引先のドハズレて迅速な仕事ぶりに感服するとともに、エーッ!?内戦なんじゃないの!?キッチリ、商売やってる場合なのか!?と、問うてみたい気もします(ま、当方も東日本大震災翌日も店休みませんでしたけど…、お客さん一人いらして、びっくりしましたが)。

1. Ethiopiaye (ኢትዮጵያዪ)
2. Serek (ስረቅ)
3. Nigeregn (ንገረኝ)
4. HAHU (ሀሁ)
5. Geday (ገዳይ)
6. Yene Fikir (የኔ ፍቅር)
7. Asitaraki (አስታራቂ)
8. Kesito (ከስቶ)
9. Beketemaw (በከተማው)
10. Tirefi (ትረፊ)
11. Etemete (እቴሜቴ)
12. Lene Kaleh (ለኔ ካለህ)
13. Neber (ነበር)

ところで、以下、お客さんのHさんからご教示いただいたクリップをご紹介します。先週、100万近い(?)のヒット数を稼いでいたクリップですが、その初めにアップされた同クリップは “youtube コミュニティ・ガイドライン違反のため削除” されてしまったものの、再びこっそりと?あがっていました。

>https://www.youtube.com/watch?v=ZrLzq_TsjJ8 

なんだか、もう、ものすごく意気揚々、というか、もう明るく陽気な笑顔で、銃を取って戦うぞ、と歌っているティグレ人男性歌手…。
そんなクリップを見てしまったものだから、きっとエチオピアの人々って、伝統的に好戦的なところがあるんじゃないんですかねえ?なんて、たまたま本日ご来店されてたHさんとお話していたんですが、そこにまた、たまたまエチオピアを訪れたことのあるDさんがご来店されたので、おおまかなところ、エチオピア男性は好戦的な傾向が強いんじゃないですかねえ?と、お尋ねしたところ、「ぜんぜん、そんなことないですよ、少なくとも会った人は、やさしい男ばかりでしたよ、人がよすぎるというか、ああ、また行きたいなあ、エチオピア」とのことでした。

ホント、世の中、わからないことばかりだなあ、と。明るく陽気な笑顔で銃を取るティグレ人男性歌手、この人にしたって、もしフツーに出会ってみれば、憎めないイイ人なんだろうなあと思われる節もあり、クリップや歌詞はともかく、先入観ナシで聴いてみれば、このティグレな男の歌声もそう悪くはない、というか結構イイ!
あるいは、危機的状況下での当方取引先の迅速な仕事ぶりに、例えば、もし電話でもかけて感謝してみれば、「ハッハッハッ、オレの仕事はいつだって迅速丁寧だぜ!」と、会ったこともない男の笑顔が、そこに見えるような応答をしてくれるに違いないと、Dさんの話を聞いて、そうも思ったり…、

だから、どう、ということでもないのですが、敵同士と認め合う人々が歴然といて、政治家や軍人達の意思や勘定も絡んで始まってしまった内戦でしょうから、起こってしまったことは元に戻せないし、結局、それぞれの事情、利害の違いを超えて仕切りなおすことなど、既に出来ない相談でしょうから、なんとか、被害を最小限に抑え乗り切って欲しいものです。これで、音楽どころではない、みたいな、ミャンマーに続く状況が生じてしまったら、あまりにも悲しいような気がします。

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