1940~60年代を中心に大人気を誇り「ペルー・フォルクローレの女王」といわれるウァイノ女性歌手パストリータ・ウアラシーナのアルバムです。声から判断して中期頃1960~70年代の録音ではないでしょうか。
ペルー北部のアンデス地方アンカシ地方出身で、8歳で首都リマに移り住み12歳から人前で踊ったり歌ったりし始めたそうです。そして故郷のウァイノやチュスカーダをラジオやレコードの普及と共に国中に広めました。ポピュラー音楽としてのペルーのフォルクローレの最初期のスターの1人といえる歌手ということになります。歌詞にはアンデスの民の自由と権利などプロテスト的な内容も多分に含まれていたようで、そうしたことも彼女に人気に拍車を掛けていたそうです。
パストリータの魅力はなんと言っての伸びやかな声とそのリズム感、そしてその中に潜む気品ではないでしょうか。ギターなど弦楽器、笛、ヴァイオリン、パーカッション、時にブラスといったペルー・アンデス音楽ではお馴染みの楽器のアンサンブルがインディヘナ特有の哀愁の音階を使いつつリズミカルにアンサンブルを奏でる中、軽快に何の飾り気もなく素直に歌われるパストリータのうたは、文句なく楽しいものです。民衆のアンデス音楽の伝統と素朴さを色濃く残した音楽と言えるのではないでしょうか。
1. SUSPIROS AL AIRE
2. GOTITAS DE LLUVIA
3. CHOLO HUARACINO
4. DESPUES DE TIEMPO
5. MI SOLEDAD
6. HUARIPAMPA
7. LUNES CARNAVAL
8. EL PARIA
9. PALOMA DE VERDAD
10. AMBAS CORDILLERAS
11. MUSICA SERRANA
12. EL PERFUME DE UNA ROSA
13. QUISIERA OLVIDARTE
14. MUJER ANDINA
15. A LAS MONTAÑAS ME VOY
16. A LOS FILOS DE UN CUCHILLO
17. CORDILLERA DE LOS ANDES
18. EL OBRERO
19. MALVAS
20. EL BARRIO DE CENTENARIO