OMAR PENE / CLIMAT

再々々々々々々入荷です!
曰く“アダルト・オリエンテッド・ンバラ” 〜深沢センセーから教えていただいた欧州プレスのCDです。オマール・ペン、久々10年ぶりの新録!ヴェテランならではのいぶし銀の出来栄えです。
(ところで、バルベスに唯一あったセネガルCDショップも、いつの間にか、食材衣料その他のアフリカ雑貨店になってしまったそうで、「もう、セネガルじゃ、CDは作っていないんだよ」と、オーナーが言ってました、と、当店パリ駐在員より報告あり、無念です…)。
プロデュースはセネガル出身で仏二重国籍を持つジャズ系のギタリスト、エルヴェ・サムという人で、そう言えば、以前>こちらで紹介されていたのに当店未入荷だったなあ、と(>こちらも含めて無断リンク陳謝&感謝!)。それはともかく、なかなかの才人ですねえ、以前からライヴでは、オマール・ペンのバックもつとめていたようですが、ほか、>こちら、ダーラ・ジェイ・ファミリー率いるファーダ・フレディもヴォーカルで参加ということで、長年アフリカ音楽制作に携わって来たレーベル、CONTRE-JOUR の差配の良さも、あったかも知れません。
で、その内容、70年代半ば以降、シュペール・ジャモノの看板ヴォーカルとして大きな人気を得たオマール・ペンですが、90年代以降、ソロとして、ユッスーとはまた一つ異なるンバラの道を歩んできました。本作リリース時には既に66歳、もともと、落ち着きのあるプロダクションで、ノリノリのPOPンバラとは一線を画し、歌う言葉を聞き手に届けることを大切にしている感じは伝わりましたが(今作には語りの入る曲もあり)、基本、生音ギター中心、ピアノやストリングス、時にホーン・セクションも使いつつ(無論、ドラムス、タマほかの打楽器類は収録曲を通して聞こえ続けますが)、全体としてダンスを誘う方向ではなくて、歌を基軸に置いた仕上がりとなっていることは確かです。あるいは、おそらくその歌詞において、ウォロフ人ムリッド派の敬虔なムスリムでもあるオマール・ペンの世界観が、より深く反映された作ということにもなるでしょうか?

(それにしても、聴いているうちに、歌い手の資質も全然違うのだし、まったくもって、適切な喩えではないんですけど、なぜか、唐突に、カーティス・メイフィールドの晩年作を思い出してしまった、ということもありました。というようなことは、音楽的な平衡感覚を既に失っている耳の持ち主であるワタクシ事でしかないのですが…)

1.  Won naa la ko 03:39
2.  Wéthié 04:15
3. Wolou 04:45
4. Climat 03:46
5. Merci 03:46
6. Terroriste 05:10
7. Fakatal 04:22
8. Lu Tax 04:18
9. Emergence 03:41

Auteur : OMAR PENE , Compositeur : HERVE SAMB
Lead : Omar Pene – Backing vocal : Julia Sarr – Backing vocal : Olyza Zamati – Guitars : Herve Samb,-Bass : Alume Wade – Piano : Jean-Philippe Dary – Accordéon : Viviane Arnoux – Drums : Macodou Ndiaye – Percussion sabar : Alioune Seck – 1er violon : Karen Jeauffreau – 2e Violon : Othar Melikichvili – Viola : David Galoustov – cello : Florence Hennequin

“Climate”: the time of Man

Well-being, to avoid saying emergence, comes at a price: that of responsibility, alertness, love, empathy, and prayer.

Eight years after the release of “Ada”, Omar Pene returns with a surprising album, produced between Dakar and Paris by the guitarist Hervé Samb. The singer’s soothing voice speaks to the world because it is only together that we can give meaning and use to what is shared. A discourse primarily addressed at young people, to remind them of the sacredness of work, faithfulness, giving one’s word, and of Love.

It’s difficult not to stop at “Lu Tax” (“Why” in Wolof) a work in which Omar Pene invites the singer Faada Freddy to join voices and denounce the strong tendency to gossip. Tearful and painful cries from the heart by two generations of informed artists. All values that will help our world, overflowing with aggression, not to sink. A responsibility that falls to us all.

〜以上、メーカーインフォより

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