NIKOS PAPAZOGLOU ‎/ OTAN KINDYNEVEIS PAIXE TIN POUROUDA

ニコス・パパゾグル(1948-2011)、テッサロニキ出身、60年代末頃からゴールデン ボーイズ〜フラッテリ〜ザ・オリンピアンズといった、グリーク・ロック・バンドを遍歴し音楽キャリアをスタートするも、ある時、北米へ巡業した際、ライヴにやってきた客から「ギリシャの曲を演ってくれよ」とリクエストされ、何もできず、何も歌えなかった自分が恥ずかしくなってしまった、という体験が、パパゾグルをしてギリシャ音楽に向き合わせることになる、きっかけだったそう。
~生涯、共作含め、10作ほどのアルバムしかリリースしませんでしたが(うちソロ・アルバムは6作〜うち1枚はライヴ盤)、個人的に大好きな音楽家でした。大都市でのライヴよりも、エーゲ海の小さな島々やギリシャ内陸の村々でライヴをすることを好み、古いディモーティカやレべーティカに材を求めた自作曲を、バグラマーで弾き語りながら、ギリシャをくまなくまわったというシンガーソングライターでした。また、エンジニア / ミキサーでもあり、多くのインディー系グリーク・ロックやトラッドの制作に携わり、もちろんプロデューサーとして、後進の若手をフォロー、あるいは映画サントラ等も作曲しました。
本作は1995年のソロ5作目、その前のスタジオ録音が90年で、遺作となったラスト・アルバムが 05年リリースですから、けっこう長いインターヴァルを置いてのこの3作が、テッサロニキ派のレベーティカやディモーティカを自分なりの作法において受け継いだ、この人、ニコス・パパゾグルのピークだと思っています。
そして、ほぼ変わらない作風の3作のうちの1作である本作ですが、ブズーキとギター、バグラマにベース、時にヴァイオリンやウードが加わるという、その飾るところのない基本演奏スタイルにおいて、コモッてるのか枯れてるのか、よくわからない発声で、放り投げるように歌うその節づかいに、少し遅れて漂よう寂寥というか諦観というか、そこのところ、是非、味わっていただけたら幸いです。

1 Νυκτερινό Α’ 3:48
2 Νυκτερινό Β’ 3:27
3 Γιαγιάκα 4:25
4 Του Φίλου 3:42
5 Μ’ Ένα Τρίχορδο 2:45
6 Δεν Είμαι Ποιητής 3:03
7 Φανοί 4:55
8 Της Χιώτισσας 3:56
9 Για Το Χαμόγελο 3:25
10 Για Μένα 3:45
11 Σάββατο 3:05
12 Όμως Εγώ 2:03

Bass – Yiannis Kolovos
Bouzouki – Vangelis Liolios
Finger Cymbals – Stelios Gettis
Goblet Drum – Alexis Boulgourtzis
Guitar – Bampis Papadopoulos
Lute, Oud, Baglama – Yiannis Alexandris
Vocal, Baglama & music by Nikos Papazoglou
Violin – Kyriakos Nkouventas

*特に問題のない中古盤で在庫あります。¥2000

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