Originally released in 2004 on Music Tape by not on label, Senegal
近頃は、どーなっているんだか、少なくともCD(アルバム)では届かなくなってしまったセネガルはウォロフ人の基幹POPジャンル、Mbalax(ンバラ)の2004年作(CD化は2005年)!
サバールの叩き出す前傾ビートを下敷きに、粘りのある反復を繰り返す低音ベース、せわしないギターのカッティング、そこに切り込むようにして乱れ打たれるタマ(小ぶりトーキング・ドラム)の高速変拍子に、微妙な間合いを取って並走するンドンゴ・ローのコクのある声、タメもありハリもあるその歌声が伸び上がっていくさまに、なんだか、久しぶりにンバラを聴いた、という気になりました(ガラの悪いユッスー、なんて言葉も浮かんだりして…失礼!)。
やや装飾的なエレピや薄手のシンセ音を棚引かせ、その歌が眼の前を走って行くようにも聞こえ、いや〜爽快、聴き応え十分です。
父親に歌うことを反対されながら、パパ・ニジャエ・グェウェル(シュペール・ジャモノにも参加した歌手で打楽器奏者)に誘われステージに立ったそうですが、すぐさま人気を得、00年にはファースト自己名義カセット、03年に自ら率いるル・グループ・ジャム名義で2nd カセットをリリース、セネガルのみならず、ガンビアやフランス&米国でもツアーを成功させたそうです。が、この04年作(オリジナルはカセット)をリリースした後、05年初頭、ダカールのナイト・クラブで歌っている最中に突然倒れ、病院に運ばれ、その2日後には亡くなってしまったとのこと。
ダカール郊外のゲットー?ピキネの貧しい家に生まれ、”悲惨な境遇”から抜け出しアッという間にスターになり、そして数年の音楽活動の後、3枚のアルバムを残して、アッという間に亡くなってしまったンドンゴ・ロー、当初、人々は彼の死を信じようとしなかったそうですが、その葬儀には20万の人々が参列、その歌は、今もピキネの人々に愛され続けているそうです。
今年、仏 MLP から突然 CD 復刻されていますが、当店入荷品は、その死後にリリースされた 05年盤 CD となります。
1 Galass 6:15
2 Xarit 5:00
3 Marchands Ambulants 5:15
4 Nabi 5:40
5 Jakaarlo 5:00
6 Diallé Ma 5:25
7 Rew-mi 5:20
8 Ambiance 6:10