MUSLUM GURSES / BIZ BABADAN BOYLE GORDUK – VAY CANIM

トルコ大衆音楽アラベスクのシーンにおいてカルト的な人気を博した男性歌手
20世紀の終わりに発表した2作をストレート・リイシュー!

 オルハン・ゲンジェバイやイブラヒム・タトルセスと並んで、トルコの大衆音楽“アラベスク”のシーンを牽引したひとりがミュスリュム・ギュルセス(1953-2013)でした。パワフルで男臭いヴォーカルに大きな特徴を持つ彼は、特に都会に暮らす若い低所得者層からはカルト的とも言える圧倒的な支持を獲得、そのファンたちは愛情を込めて“ミュシュリュム・ババ”(Baba=お父さん)と彼のことを呼んでいたそうです。そんな彼の全盛期である80年代の歌声を楽しむことができた2CD作品『アラベスク・ヒーローの全盛期録音』に続き、またまた注目の復刻作品が発表されました。
 ミュスリュム・ギュルセスことミュスリュム・アクバシュは1953年、トルコ南東部のシャンルウルファで生まれ、その後彼が3歳の時にトルコ中南部の都市アダナへと移住します。苦しい暮らしの中、少年時代より様々な職業を経験する一方で歌が大好きだったというミュスリュムは、14歳になった1967年に歌のコンテストに出場し見事栄冠に輝きます。その事をキッカケにハルク(トルコ民謡)のラジオ番組に出演するようになった彼は、“大きな声”を意味する“ギュルセス”というサーネイムをその頃より名乗るようになりました。そして68年にレコード・デビューを果たした彼は、その翌年には早くもトルコ音楽の中心地イスタンブルへと進出し30万枚ものヒットを記録するまでになります。その後70年代前半には当時産声を上げたばかりの大衆音楽アラベスクのスタイルを取り入れてその人気を確実なものにし、さらに70年代後半には映画界にも進出し38本もの作品に出演、そのほとんどで主題歌を歌いました。
 そんなマルチに活躍したミュスリュム・ギュルセスが、20世紀も終わろうとしていた1999年に残した『ヴァイ・ジャヌム』と2000年に残した『ビズ・ババダン・ビョイレ・ギョルデュク』の2作をそれぞれ別々のディスクに収め、2枚組のカップリング作品としたのが本作です。70年代前半に生まれたアラベスクはこの頃になると成熟を迎え、伴奏やアレンジなどはかなり高いクォリティを見せるように。特にバーラマの存在感がより増すようになり『ビズ・ババダン・ビョイレ・ギョルデュク』の冒頭曲では超絶の早弾きも聴かせてくれます。そして歌うミュスリュムもベテランとしての味わいが一層増し、その歌声には柔らさと深みの両方が強く感じられるようになってきました。
 これぞトルコ大衆音楽アラベスクの最終到着点とも言えそうな内容の作品。ファンの方は是非とも注目してください。 (サプライヤーインフォより)
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください。

CD1 “BIZ BABADAN BOYLE GORDUK” 
1. Biz Babadan Böyle Gördük
2. Dayan Yüregim
3. Ates Donar
4. Seytana Uyduk Bir Kere
5. Kendimi Kaybettim
6. Hayirsizin Biriydi
7. O Gitti Dönmeyecek
8. Seni Sevmeye Devam
9. Sevilmeden Yasanir Mi?
10. Yaram Sizlar (Uzun Hava Version)
11. Kiz Niye
12. Ateş Donar [Instrumental]

CD2  “VAY CANIM”
1. Bakma bana oyle
2. Vay canim vay
3. Aglamakliyim
4. Seversen ali’yi
5. Nihavent saz semaisi
6. Iyi olacak
7. Coban
8. Elveda meyhaneci
9. Altin hizma
10. Urfa divani
11. Bir tel cektim mardin’den
12. Nartanem nurtanem

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