南アフリカ出身のミリアム・マケバ。ドック・レゲエことブルーノ・ブルム監修のミリアム・マケバ 初期録音集3CD。〜こうやってまとめて聴くと、やっぱりイイ歌手だったんですねえ、南ア音楽のPOP&JIVEな50年代的充実をキチッとキープしていたことがわかります。1枚目はデビュー時に参加したマンハッタン・ブラザーズ時代、紅一点の録音3曲に、女声コーラス・グループ、スカイラークス時代の19曲〜50年代録音。2枚目には南アで大ヒットしたシングル withスカイラークス&スポークス・マシヤネ ORIGINAL “パタパタ”(1956)ほかのギャロトーン録音17曲〜プラス1960年のファーストソロ・アルバム(NY録音)から4曲。3枚目CDには、ファースト・アルバムの残り7曲+NY録音62年作 “Many Voices of Miriam Makeba”(ヒュー・マサケラ&ラルフ・マクドナルド参加!)等からの音源が収録されています。この2枚のアルバム、なぜか未CD化だった、よーです。なので、これが初CD化ということに。50年代末、英国で出会ったハリー・ベラフォンテの影響でしょう、カリブ系の歌曲も交わり、マケバならではのパン・アフリカ的内容となっています。
▽以下、国内盤メーカーインフォより
アフリカはもちろん世界中のアーティストからリスペクトされ、
”ママ・アフリカ”と呼ばれたマケバの最初期録音集(3枚組CD)。
アパルトヘイト下の南アと渡米後録音67曲収録!
心に訴えかけてくるメロディーと声には、31年間にも渡る転々とした亡命の痛みが感じられ、同時に、彼女の音楽は私たちに大きな希望を与えてくれた。(ネルソン・マンデーラ)【ミリアム・マケバ(1932-2008)】
ゼンジ・ミリアム・マケバは1932年にジョハネスバーグで、コーサ人の父親とスワジ人の母親との間に生まれた。
家庭は貧しく、また彼女の幼少期は1910年に誕生した南アフリカ連邦で人種間の軋轢が強まり、アパルトヘイト政策(人種隔離)が実行されはじめた時期(1950年から)と重なる。
50年代半ばに当時南アで人気だったジャズ・コーラス・グループであるマンハッタン・ブラザーズに参加(CD1-①〜③)。
その後自ら女性だけのグループ、スカイラークスを結成。ジャズと南アの伝統曲をミックスさせたオリジナルなスタイルで人気に。
その一方でデューク・エリントンの(CD2-①)やエラ・フィッツジェラルドに影響を受けたスタイルで歌うなど(CD2-⑦⑧)表現の世界を広げていった。
1959年に南アで上演されたミュージカル”King-Kong”に当時20歳だったヒュー・マセケラ等と出演してスターに。
そして同年にロンドンを経由して(その時にハリー・ベラフォンテと出会う)アメリカに渡り、ベラフォンテのサポートも得てRCA Recordsからデビュー。数々のヒット曲を生み出すことになる。
そしてそれは彼女の31年間に渡る亡命生活の始まりでもあった。この3枚組CDには南アで録音した音源から、アメリカで録音した曲まで、彼女のデビュー期から世界的人気を獲得するまでを「音の歩み」で振り返った貴重な内容となっている。
南ア風ジャズ・ナンバーから、「朝日のあたる家」や映画『黒オルフェ』で有名な「カーニバルの朝」まで、ジャンルやスタイルを越えた、マケバの包容力溢れる歌と音楽がたっぷり詰まった必聴&必携盤です!
■曲目
CD 1 – APARTHEID IN JOHANNESBURG
>THE MANHATTAN BROTHERS
1. LAKU TSHUNI ‘LANGA
2. TULA NDIVILE (SADUVA)
3. BABY NTSOARE
>THE SKYLARKS
4. ORLANDO
5. OWAKHO
6. OLILILI
7. INTANDANE
8. PULA KGOSI SERETSE
9. KUTHENI SITHANDWA (DAY O)
10. NDIYA NXILA APHA E-BHAYI
11. BAYA NDI MEMEZA
12. VULU AMASANGO
13. UMBHAQANGA
14. NOMALUNGELO
15. TABLE MOUNTAIN
16. HUSH
17. MTSHAKASI
18. UTHANDO LUYAPHELA
19. PHANSI KWALOMHLABA
20. LIVE HUMBLE
21. SINDIZA NGECADILLACS
22. NDIMBONE DLUCA
23. NDAMCENGA
24. UNYANA WOLAHLEKO
CD 2 – AFRICA’S QUEEN OF SOUL
1. ROCKIN’ IN RHYTHM
2. INKOMO ZODWA
3. EKONENI
4. DARLIE KEA LEMANG
5. SOPHIATOWN IS GONE
6. MAKE US ONE
7. BACK OF THE MOON
8. QUICKLY IN LOVE
9. MAKOTI
10. THEMBA LAMI
11. UYADELA
12. YINI MADODA
13. NDIDIWE ZINTABA
14. UILE NGOAN’ A BATHO
15. SIYAVUYA
16. PHATA PHATA
17. MIRIAM’S GOODBYE TO AFRICA
EXILE IN NEW YORK CITY
18. JIKELE MAWENI (THE RETREAT SONG)
19. SULIRAM
20. QONQONTHWANE (THE CLICK SONG)
21. UMHOME
22. OLILIL
CD 3 – NEW YORK
1. LAKU TSHUNI ‘LANGA
2. MBUBE (THE LION SLEEPS TONIGHT/ WIMOWEH)
3. THE NAUGHTY LITTLE FLEA
4. WHERE DOES IT LEAD?
5. NOMEVA
6. HOUSE OF THE RISING SUN
7. SADUVA (TULA NDIVILE)
8. ONE MORE DANCE
9. IYA GUDUZA
10. KILIMANDJARO
11. ZENIZENABO
12. NTJILO NTJILO
13. UMQOKOZO
14. NGOLA KURILA
15. THANAYI THANAYI
16. LIWA WECHI
17. NAGULA
18. CARNIVAL (“ORFEO NEGRO” THEME)
19. NIGHT MUST FALL
20. LOVE TASTES LIKE STRAWBERRIES
21. CAN’T CROSS OVER