幼少の頃よりアマチュア・ギタリストだった父親の膨大なギター・コレクションに囲まれて育ち、ゲーム感覚でコード・フォームを習得していったマティアスとアグスティンのファッヒアーノ兄弟。ポルテーニョ(ブエノスアイレス出身者) のアイデンティティとして、特にミロンガやワルツ、タンゴを探求し、国立タンゴ・アカデミー、カルロス・ガルデル博物館、エスキーナ・オメロ・マンシ、そしてブエノス・アイレス・タンゴ・フェスティヴァルと、幾多の殿堂でパフォーマンスを繰り広げ、2017年からは英国、イタリア、フランスと海外のギター・フェスにも招聘されています。さて、「ギターの間に」と名付けられた本作では、プグリエーセ”Recuerdo”、J.C.コビアン”La casita de mis viejos”、ピアソラ”Oblivion”などタンゴ・クラシコも収録していますが、他のインスト・タンゴ作品と一線を画すのは柔軟で繊細なギターの奏法。ラスゲアードにも優しさを感じるほどに、丁寧に紡がれたサウンドは刮目に値します。ガルデルも演ったm-5″Viejo rincón”や、パラグアイのアグスティン・バリオス・マンゴレのペンによるフォルクローレ佳曲m-6″Danza Paraguaya”の滑らかに心地よい浮遊感は格別。ギタロンや7弦も交えた兄弟のデュオ・アンサンブルに、フアンホ・ドミンゲス(7弦g)が二曲、ルディ・フロレス(g)が一曲客演。E.ファルー作m-9″La nostalgiosa”にはフアン・ファルー(g)が、m-12″Oblivion”にはジョー・パワーズ(harmonica)がそれぞれゲスト参加。[2017年作品]
〜サプライヤーインフォより