1966年に、夫婦でありながら音楽的パートナーでもあったステリオス・カザンジディスと離婚したマリネッラの、再スタートの1枚にしてソロ・デビュー盤、やっぱり最高だあ!と思わざるえをえなませね、1969年リリースLPアルバム、1993年のCD化です。
もちろん廃盤久しいCDですが、盤に傷もなく新品かと?ジャケ微妙に経年劣化はありますが…、そういうことあんまり気にならないという方、どうぞ、お楽しみいただければと。
しかし、あったりまえのことかも知れませんが、ステリオス・カザンジディスの手になる曲は歌っていないのでした。主にヨルゴス・ザンべタスやミミス・プレッサスという当時人気の作曲家のナンバーを歌い綴っています。表題曲 “スタリア、スタリア” は英語でいうなら “drop by drop” つまり「一滴一滴」というような意味合いで、少しづつ少しづつ、というような曲名でしょうか?クリップを観ていただければわかるように、映画の挿入歌であり、ほか、本作に収録されてい
る曲も、すべて67〜68年似録音されたシングル録音ということになります。そしてラストもザンベタスの曲、「まどろみの中、彼女は目をさます」みたいなタイトルでしょうか?
というわけで、うつむき、何をか想うようなジャケット、少しづつ、少しづつ傷は癒え、そして夜明けは訪れ、彼女は目をさます、みたいな、勝手な想像ながら、ギリシャ衆目の中、哀しみをまといつつもカザンジディスとの別れからひとり立ちして行く女性歌手としての再起のあり方を感じさせる、さり気ない演出が込められたソロ・デビュー・アルバム、という深読みをしている自分ですが、全部間違っている可能性も大です。
1″Stalia – stalia” – (Giorgos Zampetas-Dionisis Tzefronis) – 3:23
2″Piso apo tis kalamies” – (Giorgos Katsaros-Pythagoras) – 2:37
3″Tora pou irthe i stigmi” – (Nakis Petridis-Sevi Tiliakou) – 3:01
4″I antres den klene” – (Giorgos Katsaros-Pythagoras) – 3:12
5″Pios ein’ aftos” – (Giorgos Zampetas-Pythagoras) – 3:10
6″Ama dite to feggari” – (Mimis Plessas-Lefteris Papadopoulos) – 2:38
7″Anixe petra (na kleisto)” – (Mimis Plessas-Lefteris Papadopoulos) – 3:29
8″Pira tou dromous” – (Giorgos Zampetas-Dimitris Christodoulou) – 2:42
9 “O Kolonakiotis” – (Nakis Petridis-Sevi Tiliakou) – 2:35
10 “Kleo kathe Kyriaki” – (Giorgos Katsaros-Pythagoras) – 2:48
11″Echo stin porta ta klidia” – (Vaggelis Pitsiladis-L. Papadopoulos) – 3:24
12″Glikocharazi, xipnise” – (Giorgos Zampetas-Haralampos Vasiliadis) – 2:59