マルチニークの新世代ジャズ系ピアニスト、マエ・ボーロワの2作目〜2021年作ですね、ジャズ音痴の当方なりに、何となく気に入ってしまった?>こちら2019年作に続くアルバムということで、ウード、マンドーラほかアルジェリア系音楽家二人や、西アフリカはマリ出身の女性チェロ&ベース奏者(歌&ポエット・リーディングも)、加えて、マルチニックの打楽器奏者を迎え、アフロ=カリブ音楽とマグレブ音楽が手を携え、インタープレイに乗り出していくような内容に、新鮮さを感じてしまった次第です。
Ki Moun Ou Yé(あなたは誰ですか?)、Insula(島気質)、 Border Free(国境なし)、Conversation(会話)、Salam Malecon(たがいに平安でありますよう)、 Jou A Rivé (その日が来ました)〜と、曲名をかいつまんで訳してみると、このアルバムの演奏の流れが何となくわかるような気がして来ました。そして、”Algeria ” から、当店顧客の皆さんにはお馴染みの曲 “Ya Rayah” へと至り、アルバムは終わります。
その曲の並びが、何を意味するものか?まあ、いろんなことを考えることはできるかも知れません。
フランスの海外県としてあるマルチニック、そして、フランスの旧植民地である西アフリカやアルジェリアの音楽家たちが、歌と、アイデアと、即興を交し合ったアルバム一枚分の交感について、何か、気の利いた言葉を見つけることはできそうな気もします。
が、理解することはさておき、ここでは「考えるな、感じろ」という、あの、ブルース・リーの有名な言葉を引かせていただくことにしましょう。
聴き続け、感じ続けてこそ、初めて音楽はそこに現れます。
なんちゃってー、
1 B Natural Part 1
2 Ki Moun Ou Yé
3 Insula
4 Border Free -Feat. Sélène Saint-Aimé
5 Conversation
6 Salam Malecon
7 B Natural Part II
8 Jou A Rivé
9 Wopso
10 Algérie -Feat. Qaïs Saadi
11 Ya Rayah
Cello – Anissa Altmayer
Composer – Mario Masse (tracks: 4),
Redha Benabdallah (tracks: 2, 3, 6), Sélène Saint-Aimé (tracks: 4)
Composed, Arranged, Orchestrated, Piano, Vocals by Maher Beauroy
Double Bass, Vocals – Sélène Saint-Aimé
Flute – Christophe Zoogones
Mandola, Vocals – Redha Benabdallah
Oud, Vocals – Qaïs Saadi
Percussion – Boris Reine Adélaïde
Violin – Tony Bird (Antoine Beux), Thomas Raso
Voice – Florence “Flo” Baudin