テコ・カルドーゾ(flute,sax)やアンナ・セットン(vo) が参加した前作も口コミやコンピ、レヴュー記事でじわじわ広がって行きました。女性シンガーや室内楽アンサンブルを起用して自らは演奏に加わらないという、あくまで”作家”としての立場を貫くアーチストで、クワイエットな傑作「entre nuvens」などを発表してきたルイス・ミラン。そして前作、それより前の作品でもルイス・ミランの右腕となって、いにしえのピアノ・トリオ創世記を彷彿とさせる覇気と洗練に満ちたプレイを聴かせるミシェル・フレイデンソン(p)の編曲術。歌ものが多目に収められたホヤホヤの五作目では、大きくフィーチャーされた女性シンガー – ジアナ・ヴィスカルヂとのデュオをはじめ、ついに沈黙を破りいぶし銀ヴォイスを披露するルイス・ミランが見られます。
*ジアナ・ヴィスカルヂ参加!清楚な女性voや実力派の演奏家を起用し、清々しくエレガントなジャズ・ボサを展開するサンパウロの作曲家の新作。
ピアノ奏者であるモアシール・ツヴァルギとの共作で制作した前作「DOIS POR DOIS」をはじめ、これまではオリジナル・コンポーズにこだわった作品づくりをしてきたルイス・ミランですが、本作ではマルコス・ヴァーリ”Não Pode Ser”、エドゥアルド・グヂン”Outra Cais”、ヒタ・リーがジョアン・ジルベルトとボサ・ノヴァのスタイルで歌った”Brazil com S”、同じくジョアンにエリス、ジョイスも歌った”Samba da Pergunta(Astronauta)”など4つの名曲を取り上げています。アレンジャーも務めるミシェル・フレイデンソン(p)に加え、サンパウロのジャズ・シーンの興隆に大きく貢献するレア・フレイリ(flute)とエドゥ・ヒベイロ(drs)のヴェント・エン・マデイラ勢、マリア・ヒタの名作「Segundo」以降数作のベース奏者を務めたシルヴィーニョ・マズッカ(b)、近年のミルトン・ナシメント作品にも参加するアドリアーナ・オルツ(cello)、それにギター奏者のカミロ・カハラが参加したごくまろやかで優美なアンサンブル、そして華やいだ空気を生み出すジアナ・ヴィスカルヂの歌声とシブく朴訥とした歌声を聴かせる作家ルイス・ミラン自身のタッグ。百花繚乱、正攻法ジャズ・ボサ・ノヴァの魅力を14の楽曲に散りばめた傑作。(サプライヤーインフォより)