LUIS FELIPE GAMA e ANA LUIZA / VARMELHO

LuisFelipeGamaAnaLuiza霜を踏みしめるようなコントラバスのベース・ラインと流麗なピアノに導かれるようにリム・ショットを刻み始め、透明感のある艶っぽい女性ヴォーカルが顔を覗かせると、上質なキャンパスに鮮やかな絵の具が載せられていくかのような風景が眼前に。新鮮で詩的なサンバ・ジャズ・ヴォーカルが持続する格別な一枚。
ルイス・エサ(タンバ・トリオ)に師事しギンガとも共演を果たすなど、ジャズの素養が入ったブラジル音楽の中でも想像力を喚起する印象主義的な部類のピアノ・プレイやコンポーズを残して来たルイス・フェリーピ・ガマと、20年来のパートナーシップを組む女性シンガーのアナ・ルイーザのデュオ。
アルバム・タイトルに「Vermelho」(深紅)と冠し、アルベルト・ルッカス(b)とエヴェルトン・バルバ(drs) を加えたクアルテートで18曲(朗読を含む)に及ぶ全編を演奏。パウラ・ミリャンとのデュオでも知られるノヴォス・コンポジトーレスのギター奏者/シンガー- ヴァギネル・バルボーザとルイス・フィリーピが共作した冒頭 “Alegria”から、終始快速テンポを保った流麗なサンバ・ジャズ・ヴォーカルが続きます。m-10″Por tras das janelas” のように辺りを爽やかに照らし出すような印象深いメロディを持った佳曲、ルイス・フィリーピがさまざまなコラボレイターと作った書き下ろしに、デュオの作品。そしてネルソン・アンジェロ=ミルトン・ナシメントのミネイロ・タッグによるm-8″Sacramento” のコンテンポラリーなカヴァー、キューバのマルタ・バルデース作のフィーリンm-12″Llora”、惜しくも’13年に逝去してしまったサンビスタ – デルシオ・カルヴァーリョとの共作曲をジャズ・ボッサのスタイルで演ったm-17″A cancao do nosso amor”まで、ヴォリュームたっぷりの内容と風景の浮かぶ演奏・歌唱に惹き付けられます。現代ブラジル音楽の極めつけのひとつには必ず挙げられることでしょう。(サプライヤーインフォより)

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