サンパウロの若干25歳にして頭角を現した男性インタープリーター(=専業歌手)、リネケール。トラッド曲の”Aboio” などで見せるファルセット・ヴォイスなどには中性的な成分をも含み、マルコス・サクラメントやマテウス・サルトリ、セルソ・シンら実力派シンガー達と連なる正統なMPBの担い手の系譜を感じ取れますし、ジルベルト・ジル”Roda”やドリヴァル・カイミ”A lenda do abaete”、ジョルジ・ベン”Capoeira”、ミルトン・ナシメント”Sentinela” などブラジル音楽が携える良曲を聴かせる技量は固より、アコーディオンや生ピアノに管弦楽器、サンバ楽器を用い再解釈されたアレンジメントの妙と、特筆すべき音の良さでまたひと味違う楽曲の魅力に気付かされます。ラッパーのジョタ・ゲットーを招いたゴンザギーニャ”Comportamento Geral” は現世代の若者ミュージシャンらしいフレッシュさに満ちています。(メーカー・インフォより)