フリオ・ソーサ、ウルグアイ1926年生まれ、十代の頃から歌い始め、二十代前半にはブエノスへ移り、アルマンド・ポンティエールの楽団在籍時代に広く人気を得たタンゴの歌い手でした。が、50年代に入って声帯を痛め、歌手生活の存続を危ぶまれましたが、手術を受け復帰、テレビ放送の普及もあり更に人気上昇、スター歌手となります。が、その人気絶頂時の1964年に、交通事故で亡くなってしまいます。未だ38歳という若さでした。
が、それにしても、このジャケの顔、とても、三十代とは思えません。推定年齢58歳ぐらいでしょうか?(本盤は、1969年にリリースされた編集盤LPジャケそのまま、選曲も変わらず復刻されたCDとなります)。が、それはともかくとして、当方の持論としては、歌は顔で歌うもの、どんな顔であれ、美醜整形に関係なく、その顔があってその声があると、そう思っていますので、ストイックにも訴えるようにも、独り言のようにも聞こえるフリオ・ソーサの歌、たとえ三十歳代の録音だとしても、悲嘆とも熱情とも諦観とも聞こえる、そのハギレのイイ男性的な歌い口は、この顔あってこそ、と、そー思っています。
1 Rencor
2 Recordándote
3 Mala Suerte
4 Sus Ojos Se Cerraron
5 Quién Hubiera Dicho
6 As De Cartón
7 Mañana Iré Temprano
8 Dicen Que Dicen
9 Dicha Pasada
10 Contramarca
11 Dios Te Salve M’hijo
12 La Cumparsita (Con Glosa “Por Qué Canto Así”)