フリエタ・サバネスは、アルゼンチンはブエノスアイレスの郊外の町、バンフィエルド出身~音楽活動を開始したのは07年。各方面から高い支持を受け、アルゼンチンやフランスのコンピレーションにも選出されています。「エスタール・デ・カミソン」とは、そもそも「部屋着でいる=ゆったりしている」という意意味ですが、実はフリエタの言葉遊びで、「スターなのに、部屋着を着ている」ことを表しています(彼女の歌詞のおもしろさは、対訳でお読み頂けます)。昨今紹介されているアルゼンチンのSSWのような独特の浮遊感を持ちつつも、まったく異なった雰囲気をかもし出す彼女。そんな彼女のプロデュースを手がけたのは、オルガやラディオセースで知られる奇才、ロヘル・デラーヤです。彼女のアコースティックギターとシンセ、ウクレレ、オルガン、メロディカなどで程よく作り込んだトイ・サウンドにアンニュイでかわいい歌声が重なります。前半は、やや静かでゆったりとしたアコースティックな曲を中心に。後半は、ロヘルのトイ・エレクトロな音を多用したり、2人でヴォーカルをとったり、カラフルな楽曲群になっています。