USコロラド州1974年生まれのSSW(既に10枚以上のアルバムをリリースしているそう)、その不安定な歌声がどーもカンシオーン・エスパニョーラ、追想のスペイン歌謡 “コプラ” (スペイン市民戦争からフランコ独裁政権下にかけて黄金時代を迎えるも大戦後は下火に)の歌い口をどこか連想させると思っていたら、なるほどジョセフィーヌ・フォスターという人、早々とスペインに活動の拠点を移していたそうで…。で、コプラと言えば、やっぱりガルシア・ロルカ?そのロルカが採譜した(コプラに流れ込んだようなロマンセやセギディージャ、あるいはアンダルシアなどの民謡&古謡〜)歌謡集から12曲を、現地ギタリスト、ビクトール・エレーロのアンサンブルをバックに歌った “ANDA JALEO” 2010年作、そして、スペイン各地のフォークロア&古謡をやはりビクトール・エレーロらと綴った “PERLAS” 2012年作のカップリング2CDがリリースされていたわけですね(USフィメールSSWは、当店ジャンル外なので知りませんでした。すみません、来日もあったそうで…)。
なんともクラシカルな、南欧スペインの戦前女性歌謡の発声を不安定に受け継いだ風の米国女性SSWの屈折ぶり、個人的にはキライになれません。