ローカルからグローバルへ
JUZU a.k.a. MOOCHYの別名義“J.A.K.A.M.”の連続リリース企画、第三弾が3月11日に早くも登場!
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J.A.K.A.M.の『COUNTERPOINT EP』シリーズ第三弾が届けられた。東京月桃三味線による特徴的な三味線のメロディーと多国籍打楽器アンサンブルのグルーヴが絡み合う構成は2曲とも共通だが、「New Day」は沖縄のRittoとセネガルの4Leuzというバックボーンの異なる2人のラッパーをフィーチャー。また、及川景子のアラブ・ヴァイオリンも強い印象を残す「Warriors」では映画「ホピの予言」におけるデニス・バンクスとトーマス・バニヤッカの言葉がインサートされている。音、言葉、そしてアートワーク。あえて詳細な解説は避けるが、ここに込められたメッセージは思考だけでなく、身体全体にとても重要なインスピレーションと刺激を与えてくれることだろう。複雑怪奇でクソったれで、なおかつ素晴らしく美しいこの世界を生き抜くための2曲。大石始(ライター)
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年明けに個人作品としては4年ぶりの12″シングル「Rise Again/Shadow Dance」、続く2月には「Pray/ Ixtlan」がリリースされ好調なセールスを続けるJ.A.K.A.M.ですが、早くも第三弾が7“シングルでリリース!
今回は両サイドとも三味線の響きが随所に散りばめられた、日本の逞しさと美しさをたたえた極上の個性溢れる2曲となっています。
SIDE Xの“New Day”は勇ましく突き進む骨太なビートのに、石垣生まれ沖縄本島育ちのラッパー(ある人は彼を「南のボス・ザ・MC」と評する)RITTOと、J.A.K.A.M.が2011年にレコーディングで訪れたセネガルで邂逅した日本では無名なラッパー4Leuzを大々的にフューチャーした楽曲です。
東京月桃三味線が奏でる三味線と高揚感溢れるKIDS(TRIAL PRODUCTION、KINGDOM AFROCKS)のSAX、大地を揺るがすまさに地球のカーニバルを感じさせるブラジル的な大きな唸るビート、そしてトルコ、キューバなど各地で録音された様々なパーカッションが原始的に絡まるトラックの上に、琉球・沖縄とセネガルからの二人のラッパーが、大きな太陽を浴びて生きてきた人間だからこそ打ち出せるタフな躍動感溢れるラップで“ローカルからグローバルへ”というメッセージをリリックに込めた、祝祭感溢れる力強い楽曲です。
こちらはJUZU a.k.a. MOOCHY自身が入魂のMIXを担当。1月にリリースされた第一弾シングルの“Rise Again”にも通じる、J.A.K.A.M.節が冴えわたるフロアーを祭りに染め上げるキラーな楽曲となっています。
SIDE Yの“Warriors”はJ.A.K.A.M.自身が3.11後に自ら足を運び全国で上映をしたことで、熱心な音楽リスナーにも幅広く知られることになった映画「ホピの予言」から、Dennis BanksとThomas Banyacyaという2人の重要なネイティヴアメリカンの男たちの声をサンプリングした、この時代を闘い生き抜く、世界のBrothers&Sistersへ向けた、こちらも力強いダンスチューンとなっています。
またこちらも三味線の「和」の音に導かれながらも、セネガル録音のサバールやジャンベのリズム、中東のレク、キューバのティンバレスなどが作り上げるトライバルなリズムに、アラブヴァイオリンの抒情的なメロディが乗った、美しくも骨太なグルーヴと強いメッセージ性を音で打ち出した、必殺トラックとなっています。
こちらのMIXは前作“Pray”に引き続き、MAW等で幅広く知られる”Little“ Louie Vegaの専属エンジニアであるNY在住日本人、YAS INOUEが担当。
3月11日リリースに相応しい真摯なメッセージ性と、フロアにダンスを通して命を鼓舞すること必至なパワフルな2曲です。