作詞家、プロモーター、レーベル・オウナー、レコード・プロデューサーとして新世代ファドを裏で支え続けたのが、このエルデル・モウティーニョ。そして、彼自身もその才能を広く認められているファド歌手/本作は歌手としては寡作であるエルデルが08年に発表した貴重なアルバムだそうです。才能ある若手ミュージシャンを伴奏陣に集め、シンプルな旋律を自然な情感のこもった歌唱で聴かせています。ファドの伝統に敬意を払いながら、同時代的な感覚も忘れずにファドの未来を指差す美しい1枚に仕上っています。なるほど、で、ところで“男のファド”もイイもんですなあ、なかなかのものですよ! 一杯呑みたくなりました…。