HELDER MOUTINHO / O MANUAL DO CORACAO

★エルデル・モウティーニョ/心のマニュアル
現在のファドの最重要人物が最高の布陣で臨んだ大人のヴォーカル作品!

 新世代ファド・シーンにおいて最高の詩人/歌手/プロデューサーとして名を馳せているのが、こちらのエルデル・モウティーニョ。さらにレーベル・オウナー/プロモーターとして様々なアーティストも手掛けていて、先にライス・レコードからリリースし話題となっているジゼーラ・ジョアンも彼のプロモート無しではここまで大きな存在にはならなかったほど。そんな彼が2016年に発表したのがこのアルバムでした。
エルデル・モウティーニョは1969年生まれ。彼の家族は大の音楽好きで、その影響で当然のごとく幼少のころから音楽に魅了されてゆきます。そこで様々な音楽に触れますが、10代の後半になるとファドの虜に。歌手として活動を開始しファースト・アルバム“Sete fados e alguns cantos”を1999年に発表すると、直ぐさま国内外で大きな注目を浴びるようになりました。その後『リスボンの光』(2004年)、『ファドの未来を想って』(2008年)、『1987』(2013年)と佳作を連発してきた彼が5枚目のアルバムとして発表したのが本作『心のマニュアル』(O Manual do Coração)でした。
本作の最大の特徴は、全曲が本作のために書き下ろされた新曲である点で、すべての曲の作詞をジョアン・マンジェ(1957- )が担当しています。ジョアン・マンジェは80年代から活躍している作詞家で、当時人気のあったトロヴァンテというポップ・グループの作詞を担当していたほか、今年来日公演が決まった男性ファド歌手アントニオ・ザンブージョの曲も多く手掛けるなど、ファド・シーンでもその才能が認められています。
そして本作で伴奏を担当するのは、ジゼーラ・ジョアンの2枚のアルバムでもポルトガル・ギターを弾いていた現在若手最高峰のギタリスタ、リカルド・パレイラ。そしてファド・ギター(クラシック・ギター)にはソロとしても活動している若手のマルコ・オリヴェイラを起用するなど、鉄壁の布陣で録音に臨んでいます。
そんな現在考え得る最高のキャストたちをバックに、昨年で47歳を迎えたエルデルの歌声はますます冴え渡り、成熟を極めました。女性ヴォーカルのイメージの強いファドですが、エルデルのコクがありながらも、まろやかな声は格別。ファド・ファンに限らず、じっくりと傾聴いただきたいアダルトな男性ヴォーカル作品です。 (サプライヤーインフォより)

1. O Meu Coração Tem Dias
2. Canção Vira Lata
3. Manual Do Coração
4. Cara Metade
5. Amor Sem Lugar
6. Condão
7. As Vezes
8. Dança Dos Peixes
9. Canção Em Linha Recta
10. O Lugar Do Coração
11. Garota Da Mouraria
12. Fases Da Lua
13. Fado Triste
14. Já Passou
15. Não Faças Caso

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