アラベスク、男の哀愁丸出し路線CDですね…、なぜか “個人的に” 琴線に触れてしまった1枚です。ハカン・アルトゥン~1972年の夏生まれ、1999年デビュー、本作で15作目となる2022年5月の新作~生音中心バックの良さはギリシャと双璧ですね、イガミ合ってはいても、未だCDバンバン出しているこの2カ国の生音伴奏標準の高さ、その洗練は、世界的に見ても稀有でしょうね。
ただし、オルハン・ゲンジェバイ直系?アラベスク低音男声というと、その声で勝負、といいますか、バーブ佐竹と言いますか(?)歌そのものよりも、語るように歌うその美意識のあり方が、今ひとつ、これまでピンと来なかったのですが、最近、だんだん、耳に馴染んでしまったのは、>こちら、ゲンジェバイ晩年近くの作 “SANDIK” を何回か聴いてしまったからでしょうか?
その、マイクを持つだけのシンプルなジャケに惹かれてのことですが、この当代の人気アラベスク“男の声の魅力派?”代表格、ゲンジェバイ以上の低音生声勝負派?ハカン・アルトゥンの新作にしても、やっぱり、マイクを持つだけのジャケに惹かれたのかも知れません(昔は世界中みんなソーでしたが、今時、マイク持つだけのジャケは、世界広しといえ、演歌とアラベスクぐらいのもの?なかなか無いんじゃないでしょうか?)。
で、もちろん、そのアラベスクなバラードも染みるのですが、それに加えて、ターキッシュ・ジプシー・ファンク調、ブルース・フィール溢れるハルク調、流麗なサナート調と、曲想〜アレンジの多彩さ、ヴァラエティに富んだ構成も、この作品を推す理由なんですが、どうでしょう、この寄る辺ない男の一人語りのようなメリスマティック歌謡世界、もしくは、トルコの黒沢年雄?お試しを!
1 Bin Kez 3:33
2 Çok Ağlarız 3:37
3 İflah Olmam 3:48
4 Küskünüm 4:07
5 Sana Gelsin 4:00
6 Bir Aptal Aşık 4:02
7 Meftun 3:45
8 Yanmayan Yok 3:59
9 Yansak 4:18
10 Meyhane Son Durak 3:59
11 Siyah Ve Gri 4:01
12 Gurur 3:55
13 Beyaz Bayrak 3:17