GISELA JOÃO / AURORA

83年にポルトガル北部の街バルセロスで生まれたジゼーラ・ジョアン、その後、リスボンへ移りポルトのファド・ハウスで歌い始めたのが09年、そして、ファースト・アルバムを2013年にリリースし、その4年後にセカンド・アルバム、そしてまた4年の後、2021年のサード・アルバムがこちら、ということになります。
美人ファド歌手としてだけでなく、カマネーのお墨付きをもらったり、カルトーラ作品を歌ったりと、何かと注目されてきたわけですが、このアルバム、暗く沈んだサウダーデを基調に、ギターラ、ガットギター等によるオーソドックスなファド・スタイルのみならず、耽美的なピアノ曲モノローグ風からエレクトロな音像効果を配したダウンテンポな曲なども並んでいて、それなりに野心的な作になっています。けれど、通して聴いて、やっぱりファドとしか聞こえない、柔らかでいて深みある、そのハスキーなヴォイス、聴き応えありますね。そして、相変わらず、グッと目を惹くジャケットもOKです。
それぞれ、クリップも見応えあり、というか、その水玉、どういうことだ?というか、やっぱり、ちょっとコレまでのファド歌手とは押し出しが違う印象ですね…、CD未収録のリミックスも色々出ているようです。
 
 
1 Tábuas Do Palco I 2:30
2 Já Não Choro Por Ti 3:49
3 Canção Ao Coração 3:19
4 Louca 3:53
5 Longe Daqui 2:42
6 Vai 2:19
7 Tábuas Do Palco II 2:33
8 Não Fico Para Dormir 3:32
9 António Marinheiro 2:27
10 Budapeste 3:13
11 Saia Da Herança 3:47
12 Tábuas Do Palco III 2:10


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