〈ベリー・ダンス音楽の王様〉ジョージ・アブド(1937~2002)はエジプト人とアメリカ人の両親を持ち、19歳でボストンのエキゾティックなナイトクラブの舞台に立った。この時代、そのような場所では特定の地域出身者だけで固まらず、トルコやアラブの幅広い地域の出身者が集い、それぞれの伝統が渾然となって新たなスタイルが生み出されようとしていた。アブドはそんな新たな気運に乗り、グングンと人気を伸張。その噂はアメリカ国内のみならず、南米やエジプトにも伝わり多くの人々を喜ばせた。本作はそんなアブドが70年代に残した音源のベスト編集盤。中東の音楽以外にも米国のジャズやポップスの要素を取り入れたスリリングでダイナミズムのあるそのサウンドは、いま聴いても新鮮。ベリー・ダンサーはもちろん、幅広いアラブ/中東音楽ファンにも強くおすすめする。
(メーカーインフォより)