<ジャケが変更されての再入荷です。ご注意下さい!向かって右、ヨルバの民族衣装での立ち姿グリーン系ジャケが以前入荷したもの。向かって左、立膝座りイエロー系のジャケットが今回入荷した盤で、内容&高音質は全く同じです。
NICE SLOW & GROOVY JUJU !! ということで、ナイジェリア西部、ギニア湾寄りレゴスから100キロほど内陸の都市アベオクタ出身、70年代JUJUのイノヴェイターの一人です。英国へ渡っての演奏活動もしばしばだったことから、サニー・アデよりも先に欧米で知られた存在だったそう。そのバンド、スーパーソニック・サウンズには、若きサー・シナ・ピーターズ&セグン・アデワレを擁したことでも知られる存在ですね。年齢は不明ですが、エベネザー・オベイ、サニー・アデあたりよりも、も、ちょっと上なんじゃないでしょうか? というのも、オベイ、アデへと続く70’sJUJUビートのベーシックなスタイルは、この “ショーグン王子” のジェネラル・プリンス・アデクンレがイノヴェイトしたということにもなっているからですね。
アデクンレに特徴的なユッタリした時速10kmJUJUはハッキリと前世代のJUJU(〜I.K. ダイロやカヨデ・ファシュオラ60年代世代)のハイライフ・マナーとは違うグルーヴ感を創出しているし、このアデクンレ・スタイルをよりグルーヴィーに、次第にアップテンポにして行くことで、オベイやアデの完成形JUJUスタイルが可能であったことも想像に難くありません。あるいは、このアデクンレのバンドから飛び出した当時の若手サーシナ&アデワレのスーパースターズは、そのままアデクンレ・スタイルをスピードアップさせたもの、という気もします。というわけでこの1976年作、スローファンクというか、レゲエのような低音ベースが、皮張り・金属・木製の各種大小ヨルバ・パーカッション群による隙間だらけのポリリズムの中を徘徊、そこにやっぱり隙間だらけのギター・リフ重奏を宙に浮かせるだけの、そのミニマルなスタイル、なんともCOOLこの上ありません。加えてまたアデクンレ自身の歌&男声コーラスのどこかヤル気ナシ、やや感情表現を欠いたユルイ発声もやっぱりCOOLだし、〜なるほど、JUJUにおける “クールの誕生”を担ったとされるだけのことはあるアデクンレの充実作、であること、間違いないですね!