前回入荷時、早速 >こちら で紹介していただきました(無断リンクすみません)。
イオニア海、ザキントス島出身、美貌の歌手兼女優のフォティニ・ダラの2012作です。演技と音楽を学んだ後、様々なコンクールで優勝、多くの大御所と共演した後、04年にソロ・デビューを果たしました。映画やTV、ミュージカルのサントラでも歌っていますが、この新作でソロ・アルバムとしてはライヴ盤も含み5作目になるかと思います。基本的にモダンなPOPスタイルにおいて歌って来た人ですが、本作では、打って変わってオーソドックス、今時珍しいノスタルジックなライカ&レべーティカを60年代スタイルと言ってもいいような雰囲気の中で歌っています。ギリシャならではのブズーキ&バグラマーといった弦のアンサンブルを要に、アコーディオンや木管&金管、ピアノ、そしてストリングスも施した渋いアレンジのオーケストレーションをバックに、飾らない、落ち着いた歌声~本来ギリシャの歌が持つ沈んだ奔放さ?とでも言えそうな歌い口を聞かせます。一歩間違えれば、ストレートに「日曜はだめよ」なんですが、そういう意味でもフォティニがギリシャ歌謡の王道に歩み寄った1作かと思います。詩人、小説家、脚本家でもあったアルカディア生まれの文学者、ニコス・ガツォス(1911-1983)の遺作から、そして、バークレイにも遊学したピアニスト、作曲&編曲家として、80年代初頭から20数枚(共作も含む)のアルバムを残しているディミトリス・パパディミトリウ(1959-)によるオリジナル曲が並んだ作です。
1 Η Αγάπη
2 Κόκκινα Γαρίφαλα
3 Λουλούδι Στη Φωτιά
4 Όλα Τ’ Αστέρια Τρύπια
5 Παρασκευή Μεγάλη
6 Κατηγορείται Η Ελλάς
7 Εκεί Που Πέρασε Η Φωτιά
8 Το Ταξίδι
9 Πες Μου Ποιος Είσαι
10 Επιτραπέζιο
11 Στην Ερημιά Του Κόσμου
12 Στου Καιρού Τη Ζυγαριά
13 Μητέρα Τ’ Ουρανού