フォルクローレ・シンガーの実力者が第一線級のp, g と制作したコンテンポラリーな一枚
アルゼンチンは首都ブエノス・アイレス、1965年生まれのフェルナンド・ピサノ。ポリフォニー・コーラスのグループ出身で、ソロ・キャリアとなってからは、フォルクローレ部門で二度、タンゴ部門でもプレ・コスキン・フェスティバルの最終選考にノミネートされた実力者でもあります。メルセデス・ソーサのレパートリーとして有名な”Las Golondrinas”で始まる本盤に耳を通して、まず気づくのがコンテンポラリーなタッチに洗練された、繊細なピアノとギターの編曲術。ピアノはハビエル・ロサーノで、フィト・パエスのバックで長く活躍し、ルイス・サリーナスとも度々共演しているミュージシャン。ギターのホルヘ・ヒウリアーノはメルセデス・ソーサの片腕とも呼べる存在で、’99年以来ツアーや制作に携わった演奏家です。この強力なバックアップを受けて、実力派シンガーがビオレータ・パラ、ラモン・アジャラの楽曲や、自作のレパートリーを収録したアルバム。合唱出身者らしく、確かなピッチで朗々と歌い上げるピサノと洗練されたサウンドがえも言えず絶妙なブレンドとなっています。レコーディングはピアソラやジョビンも利用した名門のイオン・スタジオで2018年の収録になります。自作のm-3″Huella de amor”や、女性歌手モニカ・アブラアムがゲスト参加したヒウリアーノ作m-7″Adonde Vamos?”は素晴らしい出来栄え。(サプライヤーインフォより)