NCCPの初期メンバーにして、その後、ムジカ・ノーヴァを結成、現在タランタ・パワーを主催する、ナポリ~南イタリア音楽の中心的人物の一人、エウジェニオ・ベンナート5年ぶりの完全オリジナル新作『果てなる南(SPONDA SUD) 』~やっと入荷しました。基本的には、南イタリアならではのナポリターナ、タランテッラ/フォークロアをベースに、いかにも地中海的な各種チッターラ&マンドリーノによる弦アンサンブル&タンブレロほか各種打楽器&生ベースに囲まれ、プライヴェートな感覚も漂う、淡々としたギター弾き語りを聞かせてくれるわけです。そこに、カイロ・シンフォニー・オーケストラや、エチオピアの少年少女による合唱や、モザンビークの女性歌手、モロッコの男性ラッパーほか、多数の男女ソロ歌手&コーラスも加わり、極めてシンプル繊細に響きながらも、極めて豪勢な作りの生音バックを得て、曲の良さ、そして、哀愁声の良さをフルに発揮した、エウジェニオの集大成的アルバムじゃないでしょうか。南へ、アラブへアフリカへと向かうコンセプトも素晴らしい。泣けますねえ、オススメします。
1 Sponda Sud 3:35
2 Ritmo Di Contrabbando 3:55
3 Canzone Per Beirut 3:07
4 Lucia E La Luna 4:12
5 Ogni Uno 3:54
6 Italia Minore 4:17
7 Verso Il Sole 3:49
8 Lua Napolitana 4:17
9 Alla Festa Della Taranta 4:01
10 Angeli Del Sud 3:14
▽参考