ムスタファ・サンダルとのデュエットで名を知られるよーになって、去年、ミニー・リパートンの “ラヴィング・ユー” 英語そのままカヴァーのクリップが話題を呼んだりもした(=ダウンロードonly)黒海沿岸出身の新人22歳、エリフ・カヤの、満を持してのファースト・アルバムがこちら(2トーンヘアーのワリにはジミなジャケットですが)。
ま、美人さんですね。でもそーゆーことはともかく、早々とPVが当店トルコ女性歌手マニアのオヤジィーな方々の間で大ヒョーバンとなったオールディーなライカPOP調曲 “Karanlık Dünyam” (=”暗黒の世界”と訳せます)、その1曲でモー予約殺到の本CD、とうとう入荷しました訳ですね。
で、ご丁寧にサズではなくてブズーキ(=トルコ起源の弦楽器サズがギリシャに伝わってブズーキ)使用のスタイリッシュなこの曲、エリフ嬢のいかにも柔らかな節まわしが誘うアジア歌謡的世界観ぶりにおいて、しまいにはダンドゥットの影響も感じられる!という深読み先行迷言も酔った勢いで断言されることにもなった訳ですが、どんなもんでしょう、イイ線行ってますよねえ、確かに。
ほか、ハルクっぽい曲やエレクトロな曲やアラベスクっぽい曲、フラメンコ風やタンゴな曲、英語フォーキーな曲など、ま、イロイロなんですが、そのイロイロな曲想の中にも一貫して、エリフ嬢のいかにも柔らかな節まわしが誘うアジアに通じる歌謡世界ぶりトルコ編〜的な情緒が香ばしく漂い感じられて、この若い女、なかなかやるんじゃないかと、当店的にもソー思っています。お薦めできます。
前作▽