エレオノーラ・ズガネリはヤニス・ズガネリとイシドラ・シデリという二人の歌手の娘さん、子供のころから歌っていたようですが、長じてヨルゴス・ダラーラスやマノリス・リダキスのバックで歌うようになり、ナタッサ・ボウフィルと共演したり、あるいは、ポルトガルのドゥルセ・ポンテスとの共演も果たしています。CDデビューは 09年、この18年新作は35歳のアルバム、通算6作目となります。
>前作は「日曜はダメよ」で知られるギリシャ映画全盛時の女優、歌い手にして後に文化大臣も務めた政治家メリナ・メクリーニの数々の有名曲を、ライヴで歌い綴った2CDでしたが、本作は通常のスタジオ録音に戻り、日頃、交友のある作曲家8人&詩人10人の組み合わせによる書き下ろし11 曲と、17年リリースのシングル曲をボーナスとして収めた全12曲となります。タイトルは “何処で愛が訪れたか” という感じでしょうか?録音はアテネとベルリンで行われたそうです。
「後ろから着いて行きたくなるジャケット」byレコオヤジさんということで、なるほど、さもありなん、シンプルなモノトーンの見返り美人ジャケ、イイ雰囲気ですが、そんなジャケそのまま?の、ブズーキ、生ギター、ピアノ、アコーディオン、ストリングス等から成るモノトーンでシンプルなアコースティック系バックの中、ライカ調メロディーを含み持った節まわしを切々と聞かせてくれます。秋ですねえ(って、もう冬ですけど)。